医療放射線を回避すれば、ガンは老年期にしか生じない

 これは定則と見立てていいだろう。むろん、化学薬品、アルコール、喫煙などの因子もあるが、高線量率放射線ほどに、発ガンの速効性と確実性はないように思われる。
 私は医療放射線はすべての「異常ガン」の主因であることを強く提言する。なかんずく、CTスキャン履歴は、この決定的な因子であることを訴える。健康者や意識清明者へのCTは殺人であり、本来罰せられねばならないものである。
 しかし、今は同じ被害を防ぐためには、患者のリテラシーを高めることが先決である。
 みんな、医療放射線には極力近づかないように。少しの体調不良は我慢してくれ。君は健康なんだから。我慢できず病院に行けば、スキャニストの魔の手が君に伸びる。会社の胸部レントゲン検診を回避するための方策を練ってもいい。
 命が一番大事だ。そして医療放射線は、決して人間を失命させる力を捨てない。それは死ぬまでリスクとして蓄積され、最後に恐るべき反作用を起こす。
 私と同じ者を増やさせはしない。この義務感だけが私の希望になっている。私は自分の死病が過去にとられたCTスキャンのせいであるのを、誰よりも理解している。この肉体はまだ私のものだからだ。
 
 

いいなと思ったら応援しよう!