医療との決別は、ガンとの決別である 

 ガンの致命性が転移だとすれば、転移しないガンはガンではない。しかし医療は早期発見を名目に、過酷な治療・検査を患者に科すが、それが許されるのはガンがガンではなく、腫瘍として器官に対して不全をもたらしている場合である。このとき、腫瘍はガンではない。だが、医療集団にとってそれはガンである。局部手術にとどまらず、放射線や抗がん剤を与えれば、転移しない腫瘍はいずれガン化するだろう。器官問題に過ぎない腫瘍が、「ガン」というデーモンへとすり替えられているのだ。
 致命ガンの早期発見、それは神話に等しい。転移、は同時発生の誤認であり、さらに、同時発生を加速化させる要素として、医療検査による染色体異常発生は寄与因子である。手術や検査による物理的事故も、炎症反応のガン化を促進するかもしれない。
 現代医療はあらゆる意味で、ガン早発の絶対的寄与因子である。この定立はなんとしても宣布されねばならない。不要なCTスキャンや、躊躇なき抗がん剤投与は、他でもなく集団殺人であることを誰もが認識しなければならない。ガンを殺す前に患者を殺すのが、現代医療の唯一の「戦果」であり、それが社会的に容認されているのが実態である。
 病院にガンにさせられたり、障害者にさせられたり人たちは、「ガン」という架空の概念で犠牲になった(私もその一人)。この殺戮の完全性は、それがあらゆる科学的な批判すらも封殺できるほどに、強力な洗脳原理をやどしている所にある。「ガン」という概念は、その最大の武器なのだ。
 

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