医療放射線の蓄積量で寿命は決まる。この大原則を国民に伝えるために

 われわれ医爆者連合としては、この原則に対する科学的な策定は、今のところ不可能に近いことを理解している。人工放射線による病因の非特異性、時間効果、追跡調査の困難さから、その立ち位置に甘んずるよりほかにはない。しかし、人工放射線の危険性についての蓋然性は、すでに明らかにされていることも事実である。
 
 線量率効果を踏まえれば、医療放射線は全ての検査種において、わが国家において最大の染色体異常を誘起する人工放射線である。そして人工放射線は、染色体異常効果において最も明確な染色体異常を誘発する因子である。このような推考によって、「放射線は百害あって一理なし」の蓋然的な正当性を確保できるはずである。それは医療放射線に適用されねばならず、われわれはそこから、寿命削減システムに自らが包囲されていることを理解できるのである。つまり、病院や健診機関は罠でもあり敵機でもあるという、戦略的な理解のことである。

 新しい寿命原則は、早急に開示され、宣伝されねばならない。救命戦略の骨子は、包囲網そのものを人々に認識させることにある。医療放射線の最大の危険性は、その「精神的な」特質にあるからである。つまり、それが無知と不安による禍難を最大限に高め、医療放射線が原因であると一切推定されないような極秘裏の理不尽な死を累積するからである。

 ガンは感染症ではないが、医療放射線は、ある意味では感染症であり、その特性は精神現象にある。それゆえ、医療放射線を取りまく環境に対する精神分析は科学的な意味を持つ。なぜ、悲劇的な横死の一因である医療放射線が医療を聖化し、放射線科学を黙殺させるほどに、人々の警戒感を解くことに成功するのか。そこには、洗脳の根本原理が隠されているはずだ。

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