8月6日。医爆者たち、叫びの声を上げろ

 8月6日、放射線の人的被害が刻印された日。被爆者たちは、急性障害と晩期障害の苦悩を敵国に負わされた。
 しかし、今ではこれらの障害の最大の撒布者は、病院や検診施設という「味方」である。累積線量管理も上限・年齢制限もないままに、不要なX線検査で多くの人間がガンにさせられている。医療利権意識という悪意すらなく、医療従事者たちが、自らも知らぬままに健康な人間に悪性腫瘍の種をばらまいている。だが皆、知っているはずだ、放射線以外に最も明確なエビデンスを持つガン要因はないことを。だが、政府や医療業界はこれを覆い隠している。
 放射線の被害者たちはここにもいる。しかも、広島の長崎の被害者数を優に超えている。日本人のガン罹患者で医療・検診被曝の影響を被っていない者など、おそらく天然記念物レベルだろう。ct検査を撮ることは、現代日本で最も手近なガン罹患法だ。そうやって健康不安に駆られた無知な受診者が、医療施設に唯々諾々と、自らの寿命を捧げている(私もその一人)。
 「医爆者」たち。声を上げろ。騙されるな。君のガンを治療する者たちこそが、君たちの細胞をガン化させたのだ。アメリカが戦後日本を作ったように。
 そして放射線の恐ろしさを叫ぶものたち。核弾頭にスケープゴートするのではなく、今、あまりにも当たり前に受け入れられている高線量率医療放射線の被害に目を向けてくれ。救済を糊塗する、その見えない白い刃に。

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