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#聴いてみた ロシアとフランスの架け橋〜ニコライ・チェレプニン生誕150年
5月13日に放送されたNHKFM クラシックの迷宮を聴いてみた。
曲目
遥かなる姫君のための前奏曲 作品4
ロシア・ナショナル管弦楽団(管弦楽) 、 ミハイル・プレトニョフ(指揮)
作曲: ニコライ・チェレプニン
(9分17秒)<Deutsche Grammophon POCG-1962>
バレエ音楽「アルミードの館」 作品29 から ヴァリアシオン、アレグロ、モデラート・トランクイロ、ヴィヴァーチェ
モスクワ交響楽団(管弦楽) 、 ヘンリー・シェク(指揮)
作曲: ニコライ・チェレプニン
(5分10秒)<MARCO POLO 8.223779>
ロシア民話による管弦楽のためのエスキス「魔法にかけられた王国」 作品39
ロシア・ナショナル管弦楽団(管弦楽) 、 ミハイル・プレトニョフ(指揮)
作曲: ニコライ・チェレプニン
(13分34秒)<Deutsche Grammophon POCG-1962>
バレエ音楽「火の鳥」から「カッチェイの魔法にかけられた庭」
デンマーク放送交響楽団(管弦楽) 、 ドミートリ・キタエンコ(指揮)
作曲: ストラヴィンスキー
(2分12秒)<CHANDOS CHAN8967>
バレエ音楽「ナルシスとエコー」 作品40 から ギリシア神話の世界の情景と森の精の目覚め、森の精は笛を吹く
ハーグ室内合唱団(合唱) 、 ハーグ・レジデンティ管弦楽団(管弦楽) 、 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
作曲: ニコライ・チェレプニン
(7分9秒)<CHANDOS CHAN9670>
バレエ音楽「ナルシスとエコー」 作品40 から バッカスの祭りの踊りと彼方からの声
ハーグ室内合唱団(合唱) 、 ハーグ・レジデンティ管弦楽団(管弦楽) 、 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
作曲: ニコライ・チェレプニン
(8分10秒)<CHANDOS CHAN9670>
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」 から 序奏
カメラータ・シンガーズ(合唱) 、 ニューヨーク・フィルハーモニック(管弦楽) 、 ピエール・ブーレーズ(指揮)
作曲: ラヴェル
(3分13秒)<SONY SRCR1581>
古典交響曲 ニ長調 作品25 から 第1楽章
ベルリン・ドイツ交響楽団(管弦楽) 、 トゥガン・ソヒエフ(指揮)
作曲: プロコフィエフ
(4分34秒)<SONY SICC 30464>
ポーのバラードによる3つの交響的断章「運命」 作品59 から 第2曲、第3曲
ムジカ・ヴィヴァ管弦楽団(管弦楽) 、 アレクサンドル・ルーディン(指揮)
作曲: ニコライ・チェレプニン
(22分50秒)<OLYMPIA OCD640>
「日本の叙情詩」 作品52 から 第7曲
エレーナ・ミンドリーナ(ソプラノ) 、 デヴィッド・ウィットゥン(ピアノ)
作曲: ニコライ・チェレプニン
(1分47秒)<TOCCATA CLASSICS TOCC0221>
ニコライ・チェレプニン作品を聴いて
ニコライ・チェレプニンはロシアの作曲家だが、ロシアにはモスクワで学んだ音楽家とサンクトペテルブルクで学んだ音楽家とに分かれるらしい。
モスクワ派(?)ではラフマニノフがサンクトペテルブルクではリムスキーコルサコフが、といった具合だ。
さて、ニコライ・チェレプニンは、と言うとサンクトペテルブルク派でありリムスキーコルサコフの愛弟子である。
そしてフランスの印象主義に影響を受けたロシアの作曲家である。
遥かなる姫君のための前奏曲 作品4
一見、ロシア音楽ともフランス音楽ともどちらにも聴こえる音楽。
フランスの印象主義に影響を受けた(とりわけドビュッシーの影響を受けた)ことが十分頷ける。
深い静寂から放たれる神秘的な響き。
ロシア音楽とフランス音楽の良いところがそれぞれにブレンドされていると感じた。
〝ロシアとフランスの架け橋である作曲家〟ロシアとフランスの架け橋である作曲家チェレプニンの作品を聴くことができて本当に良かったと思う。