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アジフライが原動力
この間食べたアジフライが忘れられない、
おいしさでびっくりするのは、
久しぶりだった、
あれは、休日の日のこと、
何も予定もない日のこと、
家にいるのもなんか癪だなと思い、
何となく一人で飲み歩いてた日のこと、
1件目で食べていたのは、
ローストビーフ、
値段はそこそこしたが、
たまには贅沢をと思い、
勢いで頼んでみることにした、
結果はおいしかった、
ローストビーフがおいしくないわけがない、
間違いなくおいしかった、
ただ、ソースが少し足りなかったこと、
お値段がずーっと頭の中で、
ちらついていたことで、
味に集中しきれなかった、
量的にも、今一つ満たされず、
お酒が入ったことで、
食欲スイッチが全開になってしまい、
帰ることができなくなってしまったので、
もう1件だけ寄ることにした、
ふと目についたお店に入った、
理由はなんか安そうだったから、
何となく、
ハイボールとポテトを頼んだ、
一人でポテトを全部食べるのが夢だった、
ポテトを一生懸命にむさぼっていると、
ふと、紙に書かれたアジフライが目についた、
普段でさえあまり考えないのに、
お酒が入ると、より考えない、
ポテトとアジフライが何を意味するのか、
考えようとはしたけれど、
何も答えが浮かばなかった、
とりあえず頼むことにした、
あまり期待はしていなかった、
どちらかというと、
食べきれるのか心配だった、
タルタルソースだった、
揚げたてで、見るからにサクサクだった、
でも、たかがアジフライ、
あまり期待はしていなかった、
身はフワフワだった、
やっぱりサクサクであつあつだった、
タルタルソースがめちゃくちゃ合ってた、
自分の想像を超えた時、
人は心が動く、
こんなところに、こんなものがというのも相まって、
久しぶりに感動した、
元気をもらった、
アジフライから元気を貰えるなんて思ってなかった、
これまで居酒屋で、アジフライを頼んでこなかったのが、
人生で、唯一の後悔、
もらった元気は、今日も原動力になっている、
何があっても、
あの時のアジフライおいしかったな、
これで何でも済ませられる、
人は、アジフライで動いている。