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そもそも、魔彼とは?

『魔彼』とは

  • 正式タイトルは『魔彼 MAKARE~魔は来たりて彼を堕とす~

  • 女性向け18禁BLPCブランド『グリスエッジ』から出ている、濃厚濃密BLCDシリーズ。制作年は2018年。原作となる小説やコミックは無く、あくまでドラマCD原作のため、普段からBLに慣れ親しんでいる人でも、手を出すには敷居が高いかもしれない。原価も高いしね。しかしそれ以前にこの作品、壊滅的に知名度が低い(※個人の感覚です)。こんな良作が、日々目まぐるしく入れ替わり立ち代わり作品が現れる時代に、時の流れの中に埋れていってしまうのは惜しい。どうか一人でも多くの人が、この作品の存在を知り、掘り起こしてくれますように。そんな想いを込めて、これから記事を綴っていこうと思う。でも本心を言ってしまえば、これを機に、誰でも良いからとにかく沼に落っこちて来て、語れるフレンドが増えて欲しい。マイナー沼、一人で渡るの寂しすぎる。

  • ドラマCD原作の作品とだけあって、エロパートへの時間配分がとにかく潔い良い。シリーズによっては、50分近くエロパートに割いてくれている作品もある。この大胆な時間配分と特大ボリューム感、やはりドラマCD原作の強みと言い切れるだろう。それに何より、ドラマCDにありがちな「音声だけだとちょっと何やってるかよく分からない現象」が、一切無い。なぜなら、最初から音声のみを想定して脚本が書かれているから。唯一デメリットを上げるとすれば、やはり視覚から得られる情報の少なさだろうか。攻めのオス顔、受けのイキ顔、泣き顔、快楽と苦痛に歪むカオ……。そう言った物は全て、公式サイトの立ち絵から己の妄想力で補完という事になる。それに関しては、声優陣の繊細な演技と完璧な喘ぎがあなたの妄想を全面的にフォローしてくれるので、安心されたし。そして50分も喘ぎ続けてくれた声優さん、本当に有難うございます。あなた方の奮闘で、救われる命がここにあります。

声優について

  • 声優陣の絢爛たるや。長くなるので、ここではタイトルは省いて、シリーズに出演しているボイスキャストだけ記しておく。(敬称略)

    ・佐藤拓也×山中真尋
    ・間宮康弘×古河徹人
    ・堀江一眞×中澤まさとも
    ・高橋広樹×阿部敦
    ・川原慶久×白井悠介
    ・竹内良太×山下誠一郎
    ・古川慎×中島ヨシキ
    ・平川大輔×田丸篤志

    シチュエーションやキャラデザを抜きにしても、名前を見ただけで涎を垂らしながら脊髄反射で飛びつくレベルである。

ジャンルについて

  • ジャンルとしては、悪魔、天使、人間の三つの種族が出てくるファンタジーBL。傾向は、屈服、反抗、従属、隷属などなど(公式サイトより)。魔界では眷属契約、天界ではエンゲージメントと言って、魂を具現化して宝石にした物を互いに交換したり、マスターとなる者に渡したりして契約する。その過程でセックスしたりしなかったり。合意だったり、不合意だったり。幼馴染、喧嘩ップル、年下攻め、ワンコ攻め、未亡人受け、聖職者受け、上司と部下、甘々から強姦まで、シリーズを通してありとあらゆるシチュエーションを網羅してくるので、一つくらいは性癖に刺さる作品が見つかるのではないだろうか。ちなみに、詳しい設定に関しては、CDに付いてくるリーフレット、もしくは公式サイトを参照して欲しい。

シリーズ展開について

  • 展開としては、①ファーストシーズン②セカンドシーズンに分かれていて、①ファーストシーズンが特別編を含め全5巻、②セカンドシーズンは魔族をメインとした地編、天使をメインにした天編とに分かれていて、各4巻展開。つまり、地編×4巻、天編×4巻で全8巻。更にそこに加えて同時購入の特典CDなどを加えると、セカンドシーズンだけで16巻くらいになる 。もうお分かりだろう。CD媒体という事も含めて、魔彼は、全て追うには莫大な費用と体力がいるコンテンツだ。なので、気になった作品だけをチョイスして聞くのも全然アリだと思う。ここでは私のイチオシ作品、天編2巻の『Zorn』(竹内良太×山下誠一郎)について詳しく説明していこうと思うよ。ゆっくりしていってね〜。(※ネタバレを含みます。ご了承下さい。)


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