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獣医学部2年生(実習編 前半)

この記事では獣医学部でやる実習について書いていきたいと思います!
私の大学の前期に実施したものを前半としています。大学によって時期は違うので目安程度に考えてくださいね。

2年生になると実習も本格的に始まります。
また、1年生のときに比べて動物を扱う実習が大幅に増えます。後で細かく記載していきますが、2年生では解剖用として犬🐕、実験用としてマウスやラット🐀を扱います。他にもカエルやハムスター🐹を扱うこともありました。

今回も科目ごとに順に記載していきますね!

解剖学実習

解剖学実習は獣医学部の目玉とも言えるでしょう。
その名の通り動物の解剖を行い、臓器の配置や構造、神経や血管について実際の動物を見ながら確認していきます。

といっても、いきなり解剖が始まるのではなく、まずは骨学実習から始まります。骨学実習では骨について勉強します。骨の名前を覚えるだけでなく、骨の突起や凹みの名前についても学びます。また、これは獣医学部ならではですが、動物種ごとに骨の数や構造の違いについても勉強します。
骨学実習が終わるといよいよ解剖の実習が始まります。

解剖実習用の動物にはイヌ(ビーグル犬)が用いられます。実験用には温厚で扱いやすい性格という理由からビーグルが用いられるようです。
解剖用に用意された犬はすでにホルマリン固定されており、血抜きも済んでいました。
先生の説明を聞いて解剖の教科書を見ながら、解剖を進めていきます。まずは皮膚や表面の筋肉など、外側から順に構造を確認していきます。
皮膚を剥がすとすぐ筋肉が見えるのですが、筋肉の種類を同定する作業が結構大変でした。筋肉の同定が終わったら内臓の同定に進み、最後に脳の解剖をしました。詳しくは別記事で記載しようと思っています。
他にも、牛や鶏の解剖もしましたがそれも別記事で〜

解剖が始まって最初の方はホルマリンの臭いが強く、頭が痛くなるようなこともあったのですが、だんだんと慣れてきたのか、途中から頭が痛くなることはなくなりました。ただ、集中して作業に取り組まないといけないので、実習が終わった後にはもうヘトヘトでした😓😣

生理学実習

生理学実習では体を一定に保つ仕組みについて生体を用いた実験を行います。冒頭にも少し書きましたが、色々な種類の実験動物を使いました。その中でもラットを使うことが多かったです。他に、ウシガエルやハムスターを使った実験もありました。

ラットを使った実験では副交感神経という神経を切ったときに現れる呼吸の変化を見る実験です。(副交感神経は呼吸の調節に関わっています。)まず、ラットに麻酔をかけて動かない状態にしてから通常の呼吸の様子をデータに取ります。次に首元をメスで切って開き、副交感神経を切断し、この時の呼吸の様子のデータを取ります。副交感神経を切断する前と切断した後のデータを比較して神経の作用を調べるという実験です。ただ、データを取るだけでなく、神経を切ったらこういう結果になるだろうなと予想しながら行うのでかなり頭を使います。また、実験後もなぜその結果になったのかを考察する必要があり、考えることがたくさんありました。

他にも印象に残っているのはカエルを使った実験です。この実験は胸を開いて心臓の心電図を取るというものだったのですが、準備するまでがなかなかに大変でした。
まず、カエルを安楽殺するところから始まります。
ラットやマウスの安楽殺には薬物を用いることが多かったのですが、カエルの安楽殺は原始的で物理的な方法でした。というのはカエルの首の骨あたりに針を突き刺して、針で脳を含む神経を破壊するという方法です。いくら外来種のウシガエルとはいえ、なかなかに残酷でした。
肝心な実験内容についてですが、カエルを安楽殺した後に、胸を開き、足に電極をつないで、心電図を取ります。まずは正常を記録したら、心臓をつついて刺激したり、心臓を右心房と心室で縛って心筋梗塞のモデルを作ったりして、それぞれの心電図の波形を比べ、なぜそうなったのかを考察しました。

生理学実習ではたくさんの動物を使います。毎週なにかしらの動物を殺して実験を行なっていました。獣医学部にいると良くも悪くも動物を殺すことに対して慣れてしまいますが、犠牲の上に実験が成り立っていることを忘れず、学ぶ姿勢を大切にしたいものです。

2年生になるとかなり専門的な内容も増えます。
実習は班で行うので、班メンバーで内容を確認しながら実験を進めて行くのが鍵になってきます。2年生にもなるとクラスの人たちとも仲が深まり、一緒に実験をやるのが楽しくなってきます。勉強も大事ですが、実習を通して6年間付き合うことになる仲間たちとの交流を深めておくことも大切ですね^_^

最後までお読みいただきありがとうございました!


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