#病理学 器質化 線維化 瘢痕化の違い
どれも似たような意味の用語ですが、それぞれが起こる過程が微妙に違います。
それぞれが何を指しているのかまとめると
器質化:傷害組織が肉芽組織に置き換わること
線維化:膠原線維が増生すること
瘢痕化:傷害組織が線維性結合織に置き換わること
となります。
前提として
肉芽組織は新しくできた血管(新生血管)と線維芽細胞で構成されること
線維性結合織は膠原線維が集まってできたものだということを押さえておいてください。
3つの用語をまとめた文章にしてみると多少はわかりやすいかもしれないです↓
組織が損傷されるとその部位を修復しようとして損傷部位が肉芽組織に置き換えられます。これが器質化です。
損傷部位が肉芽組織に置き換わると線維芽細胞が膠原線維をたくさんつくります。これが線維化です。
線維化が進み、膠原線維が豊富になると肉芽組織は線維性結合織となります。これが瘢痕化です。
つまり、器質化が起こることで、線維化され、最終的に瘢痕化するわけですね。