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獣医学部1年生(実習編)

 座学編に引き続き、実習編について記事にしていきます。
記事を投稿する順番がいい加減ですが、ご了承ください🙏

 1年生ではまだ実習はそんなにありません。
実習が入ってくるにしてもおそらく後期からだと思います。
私の大学では1年生の後期から生化学実習と獣医学生としての考え方を学ぶ基礎演習がありました。


生化学実習

 生化学実習ではさまざまな装置や薬品を使って目に見えないものの測定を行います。
例えば、酵素反応の測定です。
酵素によってある物質がどれだけ分解されたかを吸光度計という器具を用いて測定します。
吸光度計は調べたい液体がどれくらい光を吸収するかを測定しており、調べたい液体中の物質の濃度が濃いほど、値も大きくなります。
原理は難しいですが、簡単にいえば肉眼では分からないものを数値化してくれる機械です。

 1年生で実習を始めたてのうちはなかなかに苦戦します。生化学で扱う物質の量はμ単位のものなので肉眼では分かりにくいです。
μ単位で薬品を入れる時にはマイクロピペットというものを使います。
この器具を使うのにはすぐ慣れますが、なんにせよ量が少ないので薬品を入れたかどうかきちんと把握しておかないと、確かめようがありません。

 実習はグループでやるので人任せにしていて、薬品を入れてないのに実験を続けた結果、結果がうまく出ないなんてこともあったりします。
そうなればやり直しになることも😅
そうならないために1年生のうちは実習ノートを作るように言われます。ノートを書かずに進めがちですが、やったことは記録としてきちんと残すようにしましょう😆

基礎演習

 全ての大学でやっているわけではないと思うので私の大学でやったことについて書いていきますね。

 基礎演習は演習とついているように座学面の要素が大きかったです。ですが、グループワークがメインだったので、結構頭を使いました。獣医学に関する諸問題について2グループに分かれて討論したり、グループ内で意見を言い合ったりしました。
他にも先生からそれぞれみんな違う実験題材を与えられて、その実験をプレゼンテーションするというものもありました。

 この科目の授業で初めて動物の安楽殺を行いました。その時の授業はとても長く13時から始まって19時くらいまでやっていたのを覚えています。説明を聞いてから実験を行い、その後に解剖するという流れでした。
生きた動物を使った実験は初めてで、動物を扱えることにワクワクしながらも、安楽殺に少し抵抗を感じていました。こう思っていたのは私だけじゃなかったはず、、、

 しかし、実際に実習が始まってみると皆んな淡々と作業を進めていました。
安楽殺も自分たちの手で行いました。
安楽殺が無理で気分が悪くなったりする人も出るのかなと思いきや、私の同期たちはそんなこともなく、平然と安楽殺をやっていて逆にびっくりしました。

 安楽殺はマウスのお腹に麻酔薬を過剰に投与して行うのですが、暴れることなく眠るように亡くなっていきます。赤かった目が次第に薄くなっていきます。
私も安楽殺を行ったのですが、ごめんねと声をかけてから注射針をそっとお腹に刺しました。

 2年生になると安楽殺する機会はさらに増えるのですが、その時も、安楽殺する時は心の中で申し訳ない気持ちと感謝の思いを持ってやるようにしていました。

 3年生になった今、安楽殺をする機会はほとんどないのですが、これから研究をするようになり、実験マウスをたくさん使うことになったとしてもこの気持ちは忘れてはいけないと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました!

授業編についてはこちら↓



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