見出し画像

正欲

こんばんは。さぼてんです。
最近ハマっているオーディオブックで朝井リョウさんの正欲を聴き終えました。

この作品は、大人になってから小説を読むことを習慣化したいと思った時に、1番初めに読んだ本です。
今思うと絶対に一発目の本ではないなと思います。

小説を一度読んで、最初は馬鹿みたいに納得した気になって、他人に勧めたりしていた自分もいました。読む前には戻れないみたいな興奮があったようにも感じます。
しかし2回目、オーディオブックというものを通して、言葉にして聴き取ったことで、解像度が高まりすぎて1回目とは比べものにならないくらい、苦しくなった作品でした。

もはや内容を言語化することさえできない。そもそもこんなふうに感想を書くこと自体望まれてないようにも感じてしまいます。小説という一つの作品ではあるけれど、確実に日常に潜んでいるものだからこそ、言葉にできない。そしてそれぞれが抱える考え方を、どれも簡単に否定したくないという思いがずっとぐるぐると巡り、留まっています。

いつかこれを読んだ近しい人と語り合える日がくればいいなと思ったり思わなかったり。

映画も気になっているけれど、なかなか手を出せず。いつかnoteに記録出来ればと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?