結構とんがってる!〜デヴィッド・ホックニー展〜
先日、東京都現代美術館にてデヴィッド・ホックニー展を見てきました(デイヴィッド・ホックニー展 | 展覧会 | 東京都 ...)。気になってはいたけど、混んでそうだし暑いからと行くのが億劫になっていましたが、眉毛のサロン担当の綺麗なおねいさんが見に行ってきてすごく良かったとお話ししていたので、見に行かないと後悔するかも、と思ったのでした。
デヴィッド・ホックニーは86歳、イギリスの画家・芸術家。事前のイメージはほっこりと優しい風景画を描くおじいさん、という感じ。自然を愛し優しさに溢れている、と漠然と思っていた。絵本の挿絵に出てきそうな。
けれど、実際に間近で見るとそんな印象はガラッと変わった。花や木の緑を描く筆のタッチは思い切りがよく、荒々しく力強い。繊細にかなり細やかに点で描かれているところと、丸や線一本で花を表しているところもある。バランスが絶妙。
野心的で自由を愛する、我がみちを行く人!のイメージに変わった。
全長90メートルの大作「ノルマンディーの12か月」!
遠くから眺める絵ではない。絵画空間にわが身を浸しながら、その内側で大きく呼吸することも自由に歩き回ることもできる。
と紹介されている通り、ゆっくり歩きながら季節を辿っていった。ここでもやっぱり、雪と雨の描かれ方が好きで足が止まる。
ああ。こんなふうに自分らしく自由に表現できるなんて羨ましい!なんて気持ちが良いんだろう!と涙が浮かんだ。
2010年4月からiPadで作品を描き始める。正直、おじいさんが描き始めるのだから、、、と舐めて見始めて、とっても驚いた。変化していく空、太陽の動き方や雲の流れ、花の成長などを描いていく様子には鳥肌がたった。生命力。色鮮やかな風景がそこに広がっていく様子にこれまた足を止めて見入った。
1960年代から70年代の作品もかなり好みだった。上の作品は「一度目の結婚(様式の結婚I)」。生きている男性とはるか昔に作られた女性像の現実を超えた結婚が表されているだけでなく、異なる様式同士の結婚もまた成就している、とのこと。
え、この女性は人間じゃないのか!と驚きながらも、作品から溢れてくる不思議さがとても好み。背景の土色と緑が効いている。
とても暑い日に、熱いエネルギー作品を見た。
そして、こういう作品を自分の力で生み出せることがとても羨ましいと思った。
自分の好みの作品、新しい気づきに出会える快感は「生きている」というシンプルで力強い。もし実際に行けるのであれば、ぜひ見に行って損はないと思う展示だった。圧倒されますよ、命の煌めきとお茶目な感じの本人の自画像や写真もたまりません。
私の個人的な感想としては、ほっこりしてる、というよりも、結構とんがってんじゃん!という感じ。
心が解放されました。
東京都現代美術館に来ると、大抵お昼はここ。「2階のサンドイッチ」で。
ハムのサンドイッチのほかに、この日はなんとmy.picnicのドーナツに巡り会えて迷わず購入。いわゆるケーキドーナツ。さく、ほろっ。美味しい!
ミスドもアンデルセンのクッキードーナツも、クリスピークリームドーナツもハリッツのドーナツも好きだけれど、このドーナツもとってもおいしかった。程よい硬さと食べ応え。シナモンと砂糖の存在感。真ん中の穴の部分も添えてくれるお得感。この日で心を射抜かれました。
スコーンもクレープもケーキも好きだけど、ドーナツってその中でも特別に好き。手軽な感じがいい。公園のベンチでコーヒー片手にパクつける感じが良い。ご飯の代わりにもなる感じも良い。お腹にたまるし。
この日、欲張って季節限定のレモン味もこのあと食べた。
帰ったら体重増えていた。
これだけ食べたら当たり前なんだけど、やっぱりショックだった。ははは。
笑い飛ばして、また運動と食事コントロールしてがんばろう。
明日は、定期的な検査の日。がんの再発、転移などありませんように。
明日の雨も心配。
サクッと終われ。検査も台風も。