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Webライターの見積もりの考え方|私はこうやってます

フリーランスのWebライターをやっていると、依頼内容に対して見積もりの提示を求められることがよくあります。

最低時給ってものがない世界のため、適性価格や相場ってものが、あるような、ないような、ふわふわしているような、ギスギスしているような。

つまりですね、いくらで仕事をするかはフリーランスが自由に決められるわけです。ってことで、今回は我流の見積もりの考え方を書いてみます。


基本料金は時給で考える

Webライターは「依頼内容に沿った企画や構成を考え、執筆し、あらかじめ合意した形式で記事を納品する」までやってひとつの記事・案件が完了します。

ゴリゴリの労働集約型ビジネスなので、1案件あたりの基本料金(最低でもこれ以上は報酬をいただきたいライン)は時給で考えるようにしています。

税金とか社会保険料とかもろもろ考えると(私は)時給2,500円はいただきたいので、制作に4時間くらい必要な記事なら10,000円、8時間なら20,000円って感じです。税別で。

ただ、執筆だけで終わらない案件ってあるじゃないですか。

  • キーワード選定

  • 打ち合わせ

  • 取材

  • 画像撮影・選定

  • WordPress入稿 など

この辺の地味に時間がかかる工程が入ってくる場合は、その時間も含めて時給から見積もりを出す感じです。

あとは、納期キツキツの特急案件も割増もらうようにしています。それやると9割方「じゃいいですー」て案件流れますけど。

専門的な知識が必要な場合は料金に加算する

なかには記事を制作するにあたって専門的な知識が求められる案件もありますよね。

そのような専門性の高い知識が必要な案件は、その分を基本料金に加算するようにしています。

わかりやすいところでは、金融や法律、医療・医薬関係の記事ですね。私の場合だと、技術職の現場経験や、その期間に身につけた知識などがこれにあたります(何に価値を設定するかは個人の自由です!)。

天才画家ピカソは、カフェで出会ったファンに頼まれて描いた絵について「この絵の価格は100万ドルです」と言った。
「描くのに30秒しかかかってないのに!?」とファンは驚いたが、ピカソは「30年と30秒ですよ」と答えた。

このメンタルをフリーランスなら持っとくべきなんじゃないかな、と思います。

自分のなかで大切にしている経験を安売りすると、仕事をしているうちにだんだん心がすり減ってきます。「こっちの経験はタダでも良いけど、あっちの経験は加算する」という指針を持っておくと仕事がしやすいんじゃないかな。

自分の経験になる場合は割引する

自分の経験になりそうな仕事を依頼された場合は、割引するようにしています。「インタビューはやったことがないので今回はお安く対応します」「すごくやってみたい分野だから安くても書く」みたいな感じです。

「最低限のクオリティは保ってほしいけど、そこまでハイクオリテイを求めてもいない。なので未経験でも信頼できる人に頼みたい」みたいな案件て、割とある……ように思います。そういうwin-winになれそうな案件は、基本料金より安くてもお受けするようにしています。

ちなみに、クラウドソーシングでときどき見かける以下のケースは割引するメリットがないっす!

  • テストライティングだから安くして(ふつうに1記事納品するのに!?)

  • 大量発注するから安くして(労働集約型ビジネスなので無理がある)

  • 簡単な作業だから安くして(簡単かどうかはこっち判断です)

そうはいっても見積もりって難しいよね

つらつら書いてきたけれど、見積もりって難しいですよね。蓋を開けたら全然割にあわなかった話とか、同業はもちろん別分野のフリーランスからもよく聞きます。

実際にどの程度の作業ボリュームになるか、やってみるまでわからないケースもありやなしや。

クライアントさんから見ても、支払ったお金に対して期待通りの質が返ってくるとは限らないわけで。

したがってはじめてお取引する場合は、最初にしっかりテストライティングをしてお互いのためじゃないかな、と思う次第です。

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