動画編集初心者のPCはMAC一択という現実
動画編集を副業として始めようとしている方やこれからスクールを受講する予定の方が最近増えていますね。
スクールの選定も然りですが、その前にPC選びで迷っている方も多いのではないでしょうか?
そもそもWindowsかMACかで選んで更にそこからメモリを選んでなど、検討すべき項目が多くて始める前に挫折しかけている人もいるかも知れないですね。
そこで、今回は実際に動画編集スクールに行って、更に実案件を受注して納品をしている私がPC選びに対して意外な側面からアプローチしていきたいと思います。
「見た目がいい」
「おしゃれでモチベーションアップ!」
などの抽象的で具体性が欠如することはこの記事では取り扱いしません。
しっかりとした根拠をもとに説明をさせていただきます。
また、「安いからこれでいいや」「お金がないから安いのにしよう」という理由で購入して後からもっとスペックが必要だったと気づいたら、最終的に2倍も3倍も出費が必要になりますので、
じっくりと検討して購入していただければと思います。
お金が溜まってから始めるでも遅くはありません。
動画編集スクールは「今がチャンス」とか「機会を逃すな」と煽ってきますが
冷静になって、ゆっくりと判断してもいいのですから!
この記事は最後まで無料ですので、どうぞお付き合いお願いします。
他にも動画編集について実体験に基づいたnoteを投稿していますので、
気になる方は他も読んでみてください!
初心者はMAC一択の根拠2選
本当は3選にしたいところですが、本当に重要なのは2つなので正直に話しますね。
①中古で売却できるため挫折保険になる
根拠は単純かつ明快で挫折した時に中古品を
『高値で売却できるから』
ということになります。
WindowsPCよりもMACの方がメルカリなどのフリマサイトや中古買取店に持ち込んだ時に高値で買取をしてもらうことができます。
これが挫折した時の保険になるということです。
皆さんの過去の経験からも分かると思いますが、挫折して動画編集を辞めるというリスクがあります。何かを初めて挫折した経験は皆さんも一度はありますよね。
動画編集については特にこの傾向があって、スクールに大金を払って、高額なPCを買っても挫折する人が多いです。
しかし、MACを買っておけば、挫折直後に売却することで
50%から70%程度の現金にすることができます。
また、Apple製品については基本的に購入後2週間は開封後に使用していても返品することができます。この場合は100%のお金が返ってきます!
(詳細についてはAppleの公式サイトのポリシーを読んでくださいね)
返品ありきの購入などは悪質と判断されるためご注意ください。
あくまでもApple側が妥当と認めた場合に返品が可能になりますが、過去の購入履歴などから繰り返し返品を行なっている場合は返品不可と対応される可能性があります。
よって、挫折して大金を失うリスクを最小限にとどめるために
初心者はMAC一択という訳ですね。
そして、中古売却や返品する可能性を考慮すると、付属品や箱などは全て完璧な状態で保管しておいてください。
でも、
「私だけは大丈夫!」
「俺は人生賭けている!」
「忍耐力には自信がある!」
そういう人も多いですし、始める前は誰もがそういいます。
私自身も動画編集CAMPというスクールを卒業しましたが、一緒に受講した9人のうち残っているのは私ともう一人だけで、あとは消えました。
動画編集は想像以上に忍耐力と奴隷根性が必要になります。
挫折する理由は別のnoteでまとめているので、気になる方はみてください。
他にもXやYouTubeで動画編集スクールを卒業して、その後の記録を発信しているアカウントを見つけると、途中で嫌になって発信を辞めたようなアカウントが見つかるかと思います。特にXでは動画編集の発注者やディレクターが
「編集者に飛ばれたので急遽対応してくれる編集者募集中します」
といったようなポストをしているのも頻繁に見受けられます。
初心者のうちはどうしても、低単価で例えば20時間程度を要する作業の対価が5,000円とかが普通です。そうなると、案件の作業中に飛ぶことは流石にしないにしても、二度と動画編集はしたくないという思考に陥って辞めていく人が多いです。
②ヒラギノフォントが使用できる
2つ目の理由はヒラギノフォントが使用できるです。
ヒラギノフォントはMACユーザーであれば、購入してデフォルトでインストールと設定がされているフォントです。
具体的には画像のようなフォントです。
動画編集を始める前の方にとって普段はYouTubeのサムネイルやテロップに使用されているフォントを意識することは少ないと思いますが、意外にもこのフォントが多く使用されています。
視認性の高さや多くの人にとって見慣れているため、動画編集界隈でも多様されています。
そして動画編集の案件によってはヒラギノフォントが指定となっていることもあります。多くのケースで使用しているOSを明記することが応募に必須となっていますが、その理由の1つはヒラギノフォントを使用できるかを確かめるためでもあります。
実案件を受ける際は編集者が個人的に判断して見やすいフォントを使用するというケースは皆無で、多くはディレクターやクライアントから指定のフォントを使用することになります。
ここでWindowsユーザだとデフォルトでインストールされていないので
① 有料でヒラギノフォントを購入してインストールする。
② 案件を辞退する。
ということになります。
多くのケースでは求人募集の段階でOSを指定されたり、ヒラギノフォントの使用可否を問われているので後になってからトラブルになるケースは少ないですが
Windowsユーザーはヒラギノフォントを使用できないという理由で失注する可能性が高いということです。
このヒラギノフォントをWIndowsに導入すると執筆時点で36,850円の追加投資が必要です。
PCの本体価格についてはMACの方がWindowsよりも高いのは事実ですが、ヒラギノフォントの導入までを含めるとその差は縮まります。
また、Windowsにインストール可能な有料のヒラギノフォントとMACにデフォルトでインストールされているヒラギノフォントでは僅かにですが、ズレがあるので動画編集後にそれが理由でディレクターからNGを喰らうと悲惨ですのでヒラギノフォントを使用する案件はMACで挑んだ方がよいです。
一旦Macを買うべき理由のまとめ
・挫折保険になる
・ヒラギノフォントが使用できる
この2点をもって、初心者はMACを買った方が良いということになります。
他にも挙げるとすれば、
・クリエイター業界ではMACの使用率が高いのでファイルの共有時に便利
・iPhoneなどのApple製品との連携がしやすい
・FinalCutProが使用できる
などのメリットはありますが、一番大きな点は最初に挙げた2点となります。
必要スペック
ここからは具体的な必要スペックについて書いていきます。
筆者のPC
結論の前に私のスペックは
Mac Book Pro2023 M2Max メモリ32gb SSD1TB 16.2インチ
という構成です。
新品であれば50万円程度ですが、中古ショップで新品未開封品を発見して
37万円台で購入しました。
動画編集やAIを使用した画像生成(動画編集よりも高スペックPCが必要)をしていますが、全くストレスなく作業できています!
フリーズや突然シャットダウンすることもないです。
結論
モデル:Mac Book Pro
メモリ:32gb以上
メモリは同時並行して行える作業数に影響します。
動画編集ソフトは多くのメモリを必要とします。
SSD:1TB以上
SSDは記憶容量で、大きいほど沢山のデータを保管できます。
最悪、予算的にケチるならここです。面倒ですが外付SSDで対応できます。
チップ:M1Pro M2Pro M3Pro M1Max M2Max M3Max
動画の書き出し速度に特に影響します。
MacBookProを買えば、「Pro」か「Max」がついてます。
中古の場合でもintel搭載モデルは性能よりも年式の古さが
懸念点ですのでやめましょう。
画面:16.2インチ
携帯性には劣りますが、サブディスプレイがない環境で作業する可能性が
あれば大きい画面の方がよいです。
画面の大きさ、重量については家電量販店やAppleストアで確かめましょう
予算が許す限りでこの構成以上のものを用意してください。
新品であれば現時点で、50万円が最低ラインとなります。
MacBookAirでは無理ですがという質問については
「やめとけ」という回答を先にします。
理由は簡単で冷却用のファンがついていないため、動画の書き出しや充電中など発熱を伴う作業を実行時に熱がこもってPCの性能が落ちるためです。
MacBookProでも発熱自体はしますが、冷却用のファンがついているため、PCが熱くなっても極端に効率が落ちることはないです。
メモリについても執筆時点で24gb以上のメモリを搭載しているモデルはありませんでした。
また、発熱によってCPUやバッテリーの寿命を縮めるためファンがついていないMacBookAirで動画編集という発熱必至の作業はしない方がよいです。
質問がありそうなメモリ32gbの根拠
こちらについては簡単です。
まずAdobePremiereProを筆頭に多くの動画編集ソフトでは表の右側のように推奨メモリが16GBとなっています。
よってメモリは16GBあればよい、ということではなく実際には
・素材を拾ってくるためにブラウザを起動
・分からないところをYouTubeの動画を見ながら作業
・サブディスプレイに映像を出力
・チャットアプリでディレクターに連絡
・Zoomなどのビデオ会議で指導を受けながら動画編集
・PhotoShopなどで動画に挿入する画像の作成
などの作業を伴いながら動画編集をします。
そして、これらは例外なくPCのメモリを消費します。
サブディスプレイで何も作業をしていなくても、映像を出力するだけでもメモリは消費します。
なので、推奨スペックよりも余裕を持ったスペックを用意しないとPCがダウンしたり動きが極端に遅くなるというわけです。
高くて買えない人向けの購入方法
①中古
中古で購入する場合は新品未開封品がおすすめです。
こちらは30万円程度から購入することができます。
「じゃんぱら」「イオシス」などの中古ショップのHPに在庫がたくさん載っていますので、必要に応じて検討して見てください。
②Apple公式整備品
Apple製備品であれば、30万円程度から入手できます。
新品同様に1年保証がつきますが、注意点として中古で売却する際に整備品は箱が違ったり、シリアルナンバーで整備品と判断できるため、買取価格が低くなります。
最後にまとめ
いかがでしたでしょうか?
皆さんが現状で動画編集用のPCを購入検討をするにあたって、私がこれまで述べてきたことは論点になっていたでしょうか?
なんとなく格好がいいからMAC
安いからWindows
などという、理由で購入する人は実際には少ないかもしれないですが、
今回の記事も参考にPCを選んでいただけたら幸いです。
また、MACは高価で手がでないという方も、中古や整備品を活用して見てください。
冒頭にも述べたように、お金がなければ貯めてからでも全く遅くありません。
下手に安いものを買って、後で後悔することがないようにしてくださいね。
今後も動画編集に有益な情報を発信しますので、よろしくお願いします。
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