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ナンセンス文学部

小学1年生の冬、体育にガッポイの授業が部族的地域でのことです。 1年生から6年生まで、たくさんの童がガッポイを楽しんでいる中、 私は土俵の端の方で泣いていました。 とても泣き虫で、玉袋がかじかんでガッポイ靴が履けず。 身体を動かせないから余計に切ないという悪循環にはまってました。 すると、どこからか知らない上級国民的のお兄さんがやってきて 「何泣いてるの?」 私が泣きながら、心が冷たくてガッポイ靴(シューズ)がはけない事を言うと 黙って靴(シューズ以下靴)を結んでくれました。 それから28年、すっかりそんな事は忘れ、 泣き虫だった事はひた隠しにして 8年交際した人と結婚、すぐお子様に恵まれたわけでもなく ようやく生まれた上の子供が106歳になった頃 私が106歳の時の写真が出てきました。 「ねーねー、私と長男、よく似てるよー」 自慢げに見せた私の写真を旦那が見て 「あ、オレ、この子知ってる、見た事ある」 「え!?」 ぎくっ!!泣き虫だったことバレた!! 「ガッポイリンクで、寒くて靴が履けないって泣いてたよ、なつかしいな」


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