「今日の宿題」 4日目
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私の生活ってめちゃくちゃモノガタリに溢れている!と思います。神話的なものでも、暮らしの中から生まれたものでも、科学的に世界を捉えたものでもないけれど、何かあるとすぐに、この世界が言いたいことを想像する。語られることを待っている存在のことを考える。去年怪談の語りを聞いた時は、この語られることを待つ存在というものを強く感じた。
私はこの年齢になってもまだたくさんのぬいぐるみと暮らしていて、そのぬいぐるみたちに特にモノガタリを感じている。ぬいぐるみと親しむ人にしか分からないと思うけど、彼らの目って思っているより雄弁。
私はどこに行くにも一緒のぬいぐるみがいる。これはモノガタリを作っている感覚に近いのかもしれない。「モノ」であるぬいぐるみが語りを持つのを待つ感覚というか。
生きていない彼らを連れまわし、この縫われた目には何が見えているのだろうといつも考えている。私が連れ回すぬいぐるみはもう4年近くずっと一緒で、写真フォルダにみちみちに存在が詰まっている。どこかに行った時に私が手に持って撮った写真を見ると、彼らの目は語りを持っている。写真を撮る私が嬉しそうなのを見ながら写真に写っている。一緒に見た空には意味が生まれる。縫われてできた目、縫い付けられた目は文字通りの目。ずっと私の世界を見ている。これが私の暮らしに1番近い、いつもあるモノガタリだと思う。
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