夏の定番曲!”真夏の夜の夢”松任谷由実
『真夏の夜の夢』 歌詞
この曲に出逢ったきっかけ
この曲を初めて聞いたのは高校一年生の頃でした。ある日のテレビ番組で、突然流れてきた『真夏の夜の夢』。イントロからすでに圧倒されました。母に、「これ何て曲?」と思わず聞いたのを覚えています。一度聴いたら忘れられない、曲が流れてきたら歌わずにはいられない曲になりました。この曲に出逢ってから、ユーミンの虜になり、大人になった今でも魅了され続けています。
この曲の魅力
この曲に関しては言いたいことはたくさんあります!
まずは、恋の熱さを表現するために選んだワードがすごい!
というところです。
① ”骨までとけるようなテキーラみたいなキスをして”
テキーラをのんだ後の焼けるような喉の熱さ、そして、じわーと喉から胸に広がっていく感じ。それだけでも愛の熱さを物語っているのに、それが歌詞の冒頭にきている…。 一気に引き込まれます。
② ”スコール”、”カリビアンナイト”、”アモーレ”
これらの言葉をいれることで異国的な雰囲気をつくり、測りしれない愛の盛り上がりを表現していると思います。自然に海外のカーニバルや明け方の神秘さ、強く痛いほどに降り注ぐ雨を想像してしまいました。そして、何度も登場するアモーレ…(「私の愛する人」ときますから(笑))。
③ ”骨までとけるような” ”燃え尽くすように” ”息もできぬほど”
ラブソングはバラード系しか聴いたことがなかった私だったので、こんなにも激しく愛の言葉を表現するフレーズがあることに驚きました。
人間の体の形も心の形(思考)もなくなるほどの熱さが伝わります…。
「あなただけに私の恋の炎は燃え上がる」
「そして燃えつきるまで愛しつくす」
という感じを受けました。
④ ”さよなら” ”ずっと忘れないわ”
気になったことがありまして…。それは、”さよなら”や”ずっと忘れないわ”といった言葉がちょくちょく入っていることです。高校生の頃の私は単純だったので、まったく気が付かなかったのですが、何度も聴いていき、歌詞をしっかり見た時に、これはただの恋ではないなと気が付きました。
―――皆さんもこのように想像したと思います。
一度きりの恋だったのか?
あってはならない関係だったのか?
たぶんそうだろうなと、誰もが自由な形で捉えられますよね。
最後に…
そして忘れてはいけないのはこの曲のタイトル”真夏の夜の夢”
”夢”という言葉が大きな意味を持つ気がしていて。
関係ない話ですが、少し語らせてください!
夢という言葉はよく日本の和歌の中に登場します。どれほど昔の人の恋愛が大変だったか。勝手に会うことも許されず、ましてや顔を見ることもできず、そんな中、歌(ラブレター)を書いて思いを伝えていた。思いを伝えても結ばれるかわからない。別の人のものになってしまうかもしれない。そんなもどかしい恋愛をしていた昔の人にとっては、逢瀬の夜がいかに幸せで、儚いものだったか。それを物語るように恋愛の歌(和歌)には必ずこの「夢」という言葉が登場します。夢のようだったという気持ちがとてもわかります。現代の恋愛も古代の恋愛も通じるものがあるのではないかとしみじみ感じるとともに、「夢」という言葉が持つ力に改めて気づいた気がしました。
「真夏の夜の恋」とせずに、「真夏の夜の夢」とタイトルをつけたこともお見事だと、勝手に感じてしまいました。
ああ、私もこの曲のような燃え上がる恋がしたい…それはまた夢のまた夢か。私の真夏の夜は寝苦しいだけです。
ユーミンファンが興奮してしまった勝手な文章になり、すみません(-_-;)最後まで見ていただき、ありがとうございました。
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