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恋のスケッチ〜応答せよ1988〜 Reply 1988

ソウルオリンピックの年、1988。

その前年に韓国は民主化宣言をしたばかり。

当時の若者たちは、日本のラジオやテレビを何とか電波を拾って視聴していたと何かで読んだことがある。

当時、韓国の女の子たちに近藤マッチでーす、が超人気があり、彼氏たちはマコ(マッチファンは、彼のことをマコと呼ぶらしい)に嫉妬していたらしいとか。

日本の文化(歌やドラマ)が開放されたのは、ソウルオリンピックから10年後の1998年だ。

2000年が始まるほんの2年前なんてつい最近のことみたいに思えてならない。

みなさま、ごきげんよう。안녕하십니까.

応答せよ1997、応答せよ1995の最後の応答せよシリーズ。一番年代若いけど。

数話観て、話が古すぎてダメかもと勝手にgive upしてからのトライ。昨年に。

ソウルのある架空の下町に住んでいる家族とその子供たち(高校生)の青春ドラマ。

当時日本でも流行っていたGuessのトレーナーとか出てきて、韓国でも人気だったんだーと知ったり、オンドルがまだ練炭を使っていて、家族全員で夜中に頭が痛くなり(一酸化炭素中毒を起こしかける)とか、まだまだ貧しかった韓国の側面も描かれていて、単なる韓国ドラマと括れないものがありますね。

K-popアイドルGirl’s Dayのヘリちゃんが、当時の冴えない女子高生精一杯おしゃれをしてます感出すのが上手いし、実生活でもヘリのボーイフレンドだったリュ・ジュンヨル(ドラマ”プロデューサー”にもさり気なく出演してる)、天才棋士役でパク・ボゴム、売れる前のチョン・へイン君もほんとの端役でいたりするから、気が抜けません。逆転の女王シリーズのキム・ナムジュさんとかよくこの役を引き受けたなって感じぐらい実像と違うし。

ただ、高校生だった彼らが今はもういい歳の大人(おじさん・おばさん)になってしまっていて、その大人たち役の俳優もちょいちょい出てきて、あのときはこのときはこうだった、ああだったと語るのだが、この大人versionはなくても良かったと思うぐらい、高校生役のヘリたちが瑞々しいんだよなぁ。
好きって素直にいえなくてぶっきらぼうになってみたり、昨日までのチングが急に異性として見られるようになってしまったり。10代特有の気まぐれさと不安定さが細やかに表現されている。

あとは、それぞれの家庭の両親役の俳優たちが、色々な韓国ドラマに出演している方たちなので、ああ!椿の花咲く頃のあのアジュンマが!とかD.P.で渋い上役してた人がステテコ一丁状態で出てきたり、枚挙に暇がありません。

このシリーズの癖というか恒例行事として、必ず数人の男女のグループがあって、その中で必ず結婚をするカップルがいるのだが、それが冒頭に出てくる場合もあるし、後から分かる場合もあるしで、あぁ、またかと思いつつguessするのも楽しみ。あとカメオ出演も恒例行事みたいあって急に前のシリーズのあの人が画面を横切ったりするからそれも楽しい。

ただ、1988は42話あるのよ。。。。
ひたすら長いし、韓国ドラマってはじめの数話がつまらなく感じるのが常なので、そこは少し我慢かな。

本当にその辺を歩いてそうな高校生役の俳優をバランスよく集めたなと感心する。

最後は画面が大層霞み、鼻水が止まらない状態でした。
韓国ドラマの好きな終わり方に、主人公が物語を締め括るセリフが独り言っぽく呟くのがある。
淡々と今の状況を語ったり、詩的なことを言ってみたりでドラマの余韻に浸れますね。

January 2021, Seoul

p.s.
写真は、他のページも全て韓国へ行った時に撮ったものです♪