アルカルト『盲目のヒーロー』

物語の主人公たちには
決まった結末があるけど
わたしの世界は空白のままで
今日も見えない

テレビの中のヒーローたちに憧れて
なんでもできるって信じていたあの頃
夢は叶うし「私がルール」で自由気ままにさ
等身大で綺麗だった世界に生きていた
あの頃の話
小さな箱の世界で私
見たもの全部紛いだったと
わかっている
足搔いて 足握いて足搔いて
泣きながら叫んでる
見えないよ 見えないの
全然わかんないんだよ
手を伸ばして掴んで走って
がむしゃらに生きようなんて
できないよ できないの
盲目のヒーロー

私が主役だと思ってた
ヒーローになれると信じてた
ピンチに駆けつけて伸ばしたあの手みたいに
強く優しいヒーローに夢見てた
世界は幸せで溢れてた
でもきっとそうずっと
私は見えていなかった

物語の主人公たちには
決まった幸せがあるけど
私の世界は空白で
自分のことでさえ救えないからさ
まだ過去にすがって見えないフリしたままの
盲目のヒーロー

救って救って救って
得たものが痛みでも
見えないよ 見えないよ
全然わかんないんだよ
足搔いて 足搔いて足搔いた
答えが不正解でも
見えないよ 見えないよ
見えなくていい
手を伸ばして掴んで助けてよヒーロー
この声が 間けるのなら まだ走れる
結末は空白でいいよ

盲目のヒーロー

作詞・作曲・プロデューサー・ボーカル
アルカルト

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アルカルト

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