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【感情と得体の知れないもの その1】
12月の巡礼で、
女性たちの無念さと繋がっていた私は、
その役割を終えてスッキリさっぱりしていた。
しかし、実はあの直後に
「次は男性」というワードが届いていて、
今後何が展開されるのか、
少し構えていた部分もあった。
そして、1月に入り、
不思議な空間のイメージが届いた。
*
真っ暗な穴(洞窟?)の中にいる白い肌の「何か」。
その存在は、その暗闇の中に単体でいる。
白い何かは、時折上空を見上げている。
上空と言っても、そこにあるのは空ではなく、
ゆらゆらと揺らぐ水面。
つまり、その暗い洞窟のような穴は、水中にある。
*
一体何の目的で、このイメージが届いたのか。
恐らく、私の中の何かとリンクしているのだろう。
白い何かは、水中でも生きている。
一人で寂しいのだろうか?
穴からは出てこないのだろうか?
私の動きに対応して、
何かが変化するかもしれない。
そう思ってしばらく観察してみたが、
白い何かには、読み取れるような表情もなく、
一人でいることに寂しくも孤独もなく、
空腹や睡眠もなく、
時に穴の中を泳ぐように動き、
時に上空を見上げて佇んでいる。
ただ、それだけだった。
*
日常では、「別れの季節」が到来していた。
私は寂しさと悲しみの波に呑まれて過ごした。
これまで幾度となく経験してきた季節だし、
やがてくる「新しい出逢いと新しい生活」の中で、
それらの波が落ち着いていくことも分かっている。
頭では分かっている。
でも、腹落ちしているのか?
そもそも、なぜこんなに強く揺さぶられるのか。
そんな自問が、必要になった。