Web ARを試作してみた_あたらぼ研究ノート07_スマートグラスを使うと、縄文時代の神明貝塚の魅力を最大限伝えることができるか?
Cloud CIRCUS IncのLessarで神明貝塚のWeb ARを試作
Cloud CIRCUS Incの無料会員に登録し、同社のLessarを使用して、Web ARのコンテンツを制作し、体験してみました。
無料会員はコンテンツを2つまで作成できます。
平面の写真を表示させる機能と、3Dモデルを表示させる機能、その他があります。今回は神明貝塚から発掘された特殊な土器である「組合せ式土器」と、発掘調査の様子を使用しました。
Web ARの機能
今回のWeb ARは、スマホのカメラで撮影した風景にコンテンツを重ね合わせる物です。
例えば、現在、神明貝塚では発掘調査は終了し、現場は埋め戻されていますが、発掘調査の作業写真を、スマホで撮影している現地の風景に重ね合わせ、当時の状況を想起させることができます。
また、縄文人の衣装などのコンテンツを作り、スマホのインカメラで自分自身と衣装を重ね合わせ、着せ替え写真を作ることもできます。
PNG化
スマホで撮影している映像と合成するため、コンテンツは背景を削除し、PNG形式で保存します。
制作例1 組合せ式土器
まず、組合せ式土器のWeb ARです。
最初に、下記URLをクリックするか、QRコードを読み込みます。
https://www.less-ar.com/63dfe10b-2774-4e3f-a8f6-b8a3d257a00c
次に、Wwb ARが立ち上がるので、下記のマーカーを読み込みます。
すると、次のように、カメラの撮影している映像に組合せ式土器を合成できます。
制作AR2 発掘調査の様子
こちらは発掘調査の様子をWeb ARにしてみました。
操作方法は組合せ式土器と同様です。
https://www.less-ar.com/c825f730-a603-4af6-a44a-9d6c833611f7
上記URLをクリックまたはQRコードを読み込んでWeb ARを起動し、マーカーを読み込んでください。
結果
史跡現地でスマホを使って、発掘調査の様子や発掘された土器を現地の風景と重ね合わせる程度ならば、Web ARで十分可能であることが判明。
3Dモデルもできるようなので、土器については360°撮影した方がよい。
各コンテンツごとにURLが特定されるので、その都度、QRコードを読み込む必要があり、手間がかかる。改善方法がないか、Cloud CIRCUSのマニュアルをよく読む必要あり。