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初出走未勝利戦

3歳未勝利戦に出走してくる初出走組。
皆さんは馬券対象にしていますか?
他馬の成績が芳しくなければあるいは…と思って買ってみたり、前評判が良ければ買ってみたり、そもそも初出走にリスクがあるからと敬遠してみたりすると思います。
今年は残りわずかとなりましたが、3歳未勝利戦での初出走馬の成績を見てみたいと思います。


総合成績(2018/1/1~2024/7/31)

芝かダートかでは芝のほうが成績が良いものの、やはり初出走組をむやみに馬券に入れるにはリスクがかなり高い結果になっていますね。

年齢・生月別成績

上記の結果を見てわかる通り、デビューが遅れれば遅れるほど成績は低迷していきます。当然デビューが遅れる理由も遅れるほど深刻なものが多いのでしょうし、とりあえずの出走もあるでしょう。他馬の経験値も上昇してきますしね。成長度合いといった意味では生月別に見ても同様の結果となっています。

斤量・馬体重別成績

芝レース

ダートレース

減量騎手の起用には様々な理由があるかと思いますが、期待度といった意味ではやはり成績が低迷しがちですね。
これは初出走に限った話ではありませんが馬体重も芝、ダート共に大きい方が好成績な傾向にあります。
馬体の完成度合いという見方もありかもしれませんね。

馬番・脚質別成績

芝レース

ダートレース

産まれてはじめてのレースですから偶数馬番や大外など後入れのほうが良い状態で走れている感じですね。
脚質で見ても気分良く走れる逃げ、先行が非常に好成績です。
全体の成績から見ても信じられないような勝率や回収率を誇っています。
ただ初出走ですから前に行けるかどうかは未知数ですが、厩舎コメントや各方面から探ってみると面白いかもしれませんね。

人気別・オッズ別・頭数別成績

個人的に意外でしたが上位人気勢は比較的しっかり好成績をたたき出してました。なんなら8番人気まで単回収が高めに数字になっています。
勝率は普通の1番人気と変わらないのに、初出走…という点でそこまでオッズが下がらないのが理由かもしれませんね。
頭数別に見ると、ここでもやはり走りやすい、揉まれにくい少頭数のほうが良いようですね。

距離・場所別成績

芝レース

ダートレース

初出走の馬は折り合うのが大変なのかも?短距離で勢いで行っちゃった方が成績良いかなぁ。と思っていたら距離が延びるほど好成績。
長めの距離に出走させる以上、陣営側にも自信や根拠があるのかもしれませんね。
あとは東遠征、西遠征が共に単回収プラスになっています。
距離同様に、初出走で長距離輸送する意図。
そこに含まれる自信や根拠。
そういったものを見る必要がありそうですね。

調教別成績

坂路調教

ウッド調教

これはレース当日から遡る事8日間(日曜出走なら前週日曜の調教)の最も早い時計で集計しています。
2022年分からしかデータを持っていないのでここはその分だけの集計になるのですが、坂路調教の時計に至っては54秒以下の早めの時計を出した馬を買うだけでここ2年半は毎年プラスになっていますね。
これ結構使えると思います。

市場取引価格・取引市場別成績

5000万以上の値を付けた馬の成績が抜けて高くなりますね。
馬は価格で走るわけじゃないとは言うものの、期待されるだけのポテンシャルを秘めてる馬が多いのでしょうね。
取引市場別ではセレクトセール出身馬が独り勝ち状態です。

騎手別・調教師別・騎手×調教師別・馬主別・生産牧場別成績

騎手別成績(騎乗機会20回以上:勝率順)

調教師別成績(出走機会20回以上:勝率順)

騎手×調教師別成績(出走機会5回以上:勝率順)

馬主別成績(出走機会20回以上:勝率順)

生産牧場別成績(出走機会20回以上:勝率順)

これらは参考までにって感じではありますが、ルメール騎手や川田騎手でさえこの程度の成績になってしまうのが未勝利戦初出走馬です。
調教師や馬主の成績を見ると、勝機が見込めて出走させてくる厩舎や馬主と、そうではなさそうな厩舎や馬主がちょっと見える気がしますよね。

簡単な狙い目

・ゴドルフィン×松岡正海

これ。たったの2回だけの話ではあるのでどれほど評価していいものか悩みどころではありますが…。
未勝利戦初出走の機会が最も多いゴドルフィンが松岡騎手を起用して11番人気と13番人気を勝たせているってすごくないですか?
しかも2頭とも田中剛厩舎。
すごい偶然の産物の可能性は重々承知の上ですが、もしまたこの組み合わせで出走する事があれば夢見させて欲しいなぁ、一応買っておきたいなぁと思ったので載せてみました。

・セレクトセール×5番人気以内

圧倒的に好成績を残していたセレクトセール組。
先ほど見た通りほとんど高価格帯で競り落とされた馬の成績になってはしまうのですが、セレクトセールで購入された馬が未勝利戦に初出走して、5番人気以内に推された場合という条件を買い続けるだけで、今回集計してみた2018年からずっと毎年単回収がプラス収支なんです。
それも人気馬を買うわけですから勝率も高い状態で。
該当馬自体は多くないですが、今後も狙ってみたいと思いました。

個人的には今後坂路調教の時計の狙い目と、このセレクトセール組×5番人気以内の馬の2つは追いかけてみたいです。

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