1流騎手の証
人気馬を力通り勝たせてこそ、勝負しに行った馬を勝たせてこそ1流の騎手ではないでしょうか?
今回は、ここぞの場面で馬の力を発揮させることができる騎手は誰なのか?を考察したいと思います。
調教において併せ馬がありますが、併せ馬の判定として先着、併入、遅れとあります。
当然成績としては先着>併入>遅れの順になっており、調教で併せ馬先着の馬の成績は相対的に良いです。
調教師によっては敢えて併入させる、遅れさせるもあるでしょうからそれが勝負パターンとなることもあります。
しかし、先着させる、または先着した場合一般的には調子が良いと言えることが多いでしょう。
つまり併せ馬で先着した馬を勝負気配が高いと仮定したうえで、そこにどの騎手を乗せるか?は重要なことだと思いますし、そこで結果を出してこそ1流騎手では?と思います。
というわけで、併せ先着してきた馬に乗替りで騎乗してきた騎手の結果を調べてみました。
期間は2020年1月から2023年6月末まで。
騎乗機会は50回以上、勝率10%以上の騎手の回収率順一覧になります。
どうでしょうか?皆さんの想像通りの結果でしたか?
ルメール騎手と川田騎手は平均人気が高いうえでそこそこの回収率を保っているのはさすがです。
特にルメール騎手は同期間トータルの単回収が69%ですから、勝負所で確実に結果を出しているのがわかります。
逆に言うと先着以外の併入や遅れた時の馬にルメール騎手が乗ったケースを買ってしまうと…大変な回収率になってしまいますね。
ここで回収率順の上位に入るのは腕はあるのに人気しづらい騎手ということなので注目した方がよさそうですね。
横山ファミリーではお父さんがしっかり結果を残すことになりました。
今村騎手はここに入っていること自体すごいことではありますよね。
競馬界全体が今村騎手を勝たせたいって動きがこれだけで見えますが、やはり結果はまだ新人騎手と言ったところでしょうか。
馬券ファンと競馬界での騎手の評価の不一致ともとれるデータなのでぜひ覚えておいてください。