ハノイ旅行ガイド
フランス統治時代の建築物、歩道に並ぶ地元特産の屋台、混雑した道路を巧みに走るバイク…
これらは、訪れた人々がハノイに抱く最初の印象です。多くの人にとって、ハノイは自分なりの方法で探検できる魅力に満ちた街です。
ハノイの美しい季節
ハノイを訪れるのに最適な時期は、秋（8月～11月）と春（3月～4月）です。特に秋は、一年の中で最も美しい季節と考えられています。青く澄んだ空、爽やかな冷たい風、舞い散る黄葉、ほのかに香るソウシジュの花… そんな風景が広がります。
春になると、暖かな陽気に包まれ、街はまるで新しい衣をまとったかのように変わります。木々が芽吹き、色とりどりの花々が咲き誇り、生命力にあふれた景色を楽しむことができます。
ハノイへのアクセスと市内移動手段
ハノイは「ベトナムの心臓」とも称されており、国内各地から首都へはスムーズに移動できます。飛行機、列車、長距離バス、自家用車、バイクなど、さまざまな交通手段を利用できます。
市内の移動手段としては、自動車、バイク、自転車が一般的ですが、より風情を楽しみたいなら、シクロ に乗って旧市街36通りを巡るのがおすすめです。また、三輪バイクツアー や クラシックベスパツアー もユニークな体験になります。さらに、もう一つの魅力的な選択肢として、2階建て観光バス もあります。料金は 13万～59万ドン ほどで、市内の観光スポットを快適に巡ることができます。
ホアンキエム湖
ホアンキエム湖は、ハノイ市にある自然の淡水湖であり、旧市街とフランス統治時代に整備された西洋風の街並みをつなぐ場所です。湖の周辺には、ハン・ガン通り、ハン・ダオ通り、カウ・ゴー通り、ルオン・ヴァン・カン通り、ロ・スー通りなどの旧市街と、100年以上前にフランス人によって設計されたバオ・カイン通り、ナム・トー通り、チャン・ティエン通り、ハン・バイ通り、ディン・ティエン・ホアン通りなどの西洋風の街並みが広がっています。
湖の周りを散策すれば、都会の中で自然の爽やかさを感じることができるだけでなく、玉山祠（デン・ゴック・ソン） や 旧市街 を訪れることもできます。
ホー・チ・ミン主席廟
ベトナム人にとって、ホー・チ・ミン主席廟は国内でも最も重要な観光スポットの一つです。訪れる人々は、ホー・チ・ミン主席への敬意を表するためにここを訪れます。見学の際には、静粛を保ち、適切な服装を心がけ、撮影禁止エリアでは写真を撮らないようにしましょう。
朝の国旗掲揚式は、ホー・チ・ミン主席廟での特別な体験のひとつです。もし見逃しても、日中は市内観光を楽しみ、毎晩9時に行われる国旗降納式に参加することもできます。バーディン広場全体が厳粛な雰囲気に包まれ、スピーカーから式典の開始を知らせるアナウンスが流れます。整然と並んだ人々が見守る中、儀仗隊が荘厳な雰囲気のなかで国旗を降ろし、国歌「バク・ヴァン・クン・チュン・チャウ・ハン・クアン（ホーおじさんは私たちと共に行進する）」のメロディが響き渡ります。
一柱寺（いっちゅうじ）
この寺院は、ハノイで最も古い寺院の一つです。一柱寺 は、約1000年前に一本の木の幹の上に建てられました。しかし、1950年代に木製の柱が老朽化したため、現在のコンクリート製の柱に置き換えられました。
この周辺にはハノイでも特に美しく印象的な建築物が並んでいるため、西洋人観光客にとっても散策を楽しむのに最適なエリアとなっています。
市場巡り：観光客に人気のローカル市場
ハノイの市場といえばドンスアン市場が有名ですが、実はクアンバー花市場とロンビエン卸売市場こそ、西洋人観光客の間で「一度は訪れるべき場所」として口コミで広がっています。これらの市場では主に花や果物が売られていますが、夜更かしや早起きが必須。夜が更けるにつれ、いつものハノイとは異なる活気あふれる光景が広がります。
ロンビエン卸売市場 は、ロンビエン橋のたもとに位置し、一年中賑わいを見せる市場です。特に青果市場が有名で、夜8時ごろから活気づき、深夜にかけて最も賑わいます。
一方、クアンバー花市場は深夜を通して営業していますが、特に賑わうのは午前3〜4時。買い手と売り手が活発にやりとりし、大小さまざまな花束が絶え間なく市場を行き交う光景は、まさにハノイならではの風物詩です。
ハノイの食べ物：フォー
ハノイに来たら、フォーは絶対に外せません。特に牛肉フォーが有名で、主に**チャイン（牛肉の煮込み）とタイ（牛肉のタタキ）**の2種類があります。チャインは、スープで煮込まれた柔らかい牛肉のスライス、タイは薄切りにした牛肉をさっと湯通しして提供されます。その後、スライスされた肉をフォーの麺の上に乗せ、スープをかけて提供されます。
おすすめのお店は、フォー・ティン、バットダン、トゥ・ルン、フォー・ラム（ハン・ヴァイ通り）、**フォー・チャム（イェン・ニン通り）**などがあります。
他のバリエーションも試してみたい方には、グエット店（5号フォー・ドアン通り）、チャム店（63号イェン・ニン通り）、ラナン・オンの鶏フォー、ヌク・シャー（五社）のフォー巻きなどがおすすめです。
ハノイのブン（米麺）
ハノイには多くのブン（米麺）料理があります。その中でも代表的なものは、ブンチャ、ブンタング、ブンオック、ブンモック、ブンドクムなどです。
特にブンタングは、ハノイの伝統的で独特な料理で、元々は新年後に残った食材を活用して作られた精巧で繊細なブンの一品です。ブンタングの1杯は、30,000～50,000ドンで楽しめます。現在、ハノイではこの料理を提供する店は少なく、バ・ドゥック（カウ・ゴー通り）、ゴック・チュエン（ダオ・タン通り）、**トゥアン・リー（ハン・ホム通り）**などが有名な店舗です。
ブンチャは、特にランチに食べられることが多く、南部や中部の焼き豚のブンに似ていますが、ハノイのブンチャはより手間ひまかけて調理されます。昔ながらの味を楽しみたい方は、ハン・マ（ハン・マ通り）やハン・ドン（ハン・ドン通り）のブンチャのお店を訪れると良いでしょう。また、竹の皮に包まれたブンチャが好きな方は、ブイ市場やドンスアン市場に行ってみてください。ゴック・カインやギャン・ヴォ、レ・ヴァン・フー、ハン・マン通りのブンチャ屋もハノイで有名な店です。
ハノイの景色
