アジャイルってパンクロックじゃない?
「僕、アジャイルが好きだ」
やっぱり、ここが私のアジャイルジャーニーの出発点であり原点であると思っています。というわけで、この度ちょっとその原点にふりかえってみたいと思います。
パンクロックとアジャイルと私
私はよく音楽を聴きますが、普段聴いている音楽のはパンクロックのジャンルの曲が多いです。
そんなパンクロックとアジャイルのマインドセットが私にとって直感的に重ね合わさる部分があります。
市場環境や顧客ニーズのめまぐるしい変化と技術的な進歩により、これまでとは違うソフトウェアの開発手法が必要という流れから生まれ、その後アジャイルソフトウェア開発宣言とその原則に至るアジャイルの歴史と、上述のように説明されているパンクロックの生まれに通じるところを感じています。私においても、今の持ち場に対するモヤモヤをなんとかしたいというのが私にとっての反抗心であり、今をなんとかしたいというのが原動力の大きなエネルギー源の一つとなっています。
パンクロックには、ごく普通の人間である私でも後押ししてくれるあたたかさがあり、自己肯定感のようなものを与えてくれます。それは、「最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的チームから生み出されます」というように自己組織的なチームを目指して、メンバーがお互いを認め合い、チームの中での自走を許容してくれ、チーム活動を通じて自分に存在価値を与えてくれるアジャイル・チームが持っているあたたかさに似ています。
パンクロックは過去に対する反抗心やその主張性から攻撃的である一方で、そのメロディーや歌詞などからやさしさみたいなものを漠然と感じています。それはまるで過去を否定し一方的な押し付けによるアップデートではなく、過去をリスペクトし認めながら“協調”により価値をおき、過去とアライアンスするアジャイルの持つやさしさのようです。
このようにアジャイルのマインドセットに感じられるパンクロックの面影が、私がアジャイルに共感し、好きな理由のひとつです。
人生をアジャイルに、そしてパンクに
ただアジャイルのマインドセットを実行しましょうと言っても何をしたらいいのかわかりません。そのためにアジャイルのプラクティスやフレームワークがあり、それらを実践してみるということが、アジャイルのマインドセットで行動するということにつながると理解しています。そして、それがやがて習慣となり、人格、運命、そして人生の変化へとつながります。
すなわち、アジャイルのプラクティスを実践しながら私の芯にアジャイルのマインドセットを宿すことは、楽器ができない私がパンクに生きるための道しるべじゃないかなと思ったりしています。
さいごになりましたが、本記事はシン・アジャイルの「シン・アジャイル Advent Calendar 2023」 13日目の記事となります。