殻を破った中学3年生の文化祭
あの頃の自分に、かけてあげたい言葉がある。
私が入会しているシーライクスのライターコミュニティ内にあったnoteのお題、「心に残る学校行事」。何かあるかなと考えていると、中学3年生の文化祭が思い浮かびました。
当時私は、生徒会副会長を務めていました。そしてその文化祭が、生徒会役員としての最後の仕事だったのです。
なぜ私が生徒会役員になったのかは、こちらの記事まで。
その年の文化祭のテーマがたしか「結」。生徒会企画として、人と人を結ぶみたいな感じで借り物競争の人間バージョンをやることになりました。その企画の司会進行を私がやることになってしまったのです。
どういった流れで私が司会をやることになったのかは忘れてしまったのですが、とにかく人見知りで人前に立つことが苦手だったので、「嫌だな」と思ったことだけは覚えています。
リハーサルでは、緊張しすぎてカンペの丸読み。「もっと元気よく!」とか「全然楽しくないよ!」なんて言われてしまう始末でした。「そんなこと言われたってできないし!」と心の中で反抗しまくっていました。
ですがそんなとき、生徒会を担当してくれていた先生に声をかけられます。
「あなたの性格上、司会をやることは苦手だってわかってる。でも、これが生徒会としての最後の仕事だよ?良い思い出にするのも、嫌な思い出にするのもあなた次第。せっかくなら、楽しかった良い思い出にしようよ。」
今思い出しても泣きそうになるんですけど、この言葉が私の背中を押してくれました。
そして本番当日のことは、緊張しすぎて何も覚えていません。でも、確かな記憶として「楽しかった」ことだけは覚えています。
文化祭を終えて生徒会を退任するとき、担当の先生が言ってくれました。
あなたがステージに立つ姿を見て、「後悔なくやりきったんだな」と思った。
心にすっと溶け込んで急に目頭熱くなりました。やったことは無駄じゃなかったし、意味があったんだなと思いました。
あのとき殻を破っていなかったら、何も残せないまま生徒会活動を終えていたと思います。
だから当時の私に言いたい。
お疲れさま!よく頑張ったね!!!!