「暇だから30年ぶりに友達に会ってきた」母の行動力に脱帽した話
これは、私の母親の話。
母は50代。かなりアクティブで、家でじっとしていることがとにかく苦手。時間があるととりあえず外に出ることが日常である。
そんな母は、ある休日の予定が埋まらないことに悩んでいた。
「休日まであと1週間。このままでは、家にいなければならなくなる...!」
そのとき、ひらめいた。
「そうだ!Aちゃんに会いにいこう!」
Aちゃんとは、母の高校の同級生。卒業後も連絡をとっていたが、お互いの結婚をきっかけに疎遠になってしまったという。
では、なぜAちゃんと会えたのか?それは、年賀状のやりとりをしていたから。
LINEなどの連絡先を知らない母は、自分の連絡先を書いて年賀状の住所に手紙を送ったそうだ。
すると数日後に連絡がきて、2人は30年ぶりの再会を果たすこととなる。
実際に会うと、30年間の空白を埋めるかのように、お互いについてマシンガントークを繰り広げたらしい。
「また会おうねって言ったけど、そのまたは何年後になるかわかんないや(笑)」
これもまた母らしい。
それにしても、すごくないか?いくら暇だからってそこまでするの?
インドアな娘からしたら、信じられない話だった。
でも確かなことは、友達はずっと友達だということ。
私も、友達の結婚・出産を機に、疎遠になる可能性がある。
数十年後、咄嗟に「会いたい!」と思ったときに会えるように、年始のあいさつだけはちゃんとしようと思う。
母よ、素敵な話をありがとう。
その行動力、本当に尊敬します。