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ポルトガル+スペイン旅行記_①ポルトガル編

2024/10/12 ~ 18 (+19) でポルトガルとスペイン+ロンドンに旅行したのでその旅行記(前編のポルトガル分)。


10/13 Lisbon

10/12に成田からEthihad AirwaysでAbu Dhabi経由でLisbon Airportに到着。成田17:30発、リスボン翌7:30到着のため機内泊である。リスボン空港はこじんまりとした空港で、入国審査のゲートは電子化されているものの、欧州の他の空港と同様に非常に混雑している。(並んでから入国まで30分程度要した)

リスボン空港の観光案内所でLisboa Card (72h)を購入。Lisboa Cardとはリスボンの公共交通機関が乗り放題かつ多くの観光スポットに入場可能(または割引)となる便利なカードで、振り返ってみてもかなり便利なカードであったのでリスボン観光する際には必需品である。


(参考)Lisbon metro map

リスボン空港から地下鉄でホテルへ移動し、Pre Check-inと荷物を預かってもらう。荷物を預かってもらい身軽となったところでリスボン観光開始。
まずは、サンタジュスタのリフト(Elevador de Santa Justa)へ。地下鉄のlinha AzulのRestauradores駅で降り、そこから徒歩で移動。


朝10:00位だったが既にリフトに乗る人で列ができており、並んでから乗るまで15分位かかる。Lisboa Cardで入場・乗車可能。

中はこんな感じ

リフトは特に景色も良いわけでもなく、ただ古くて大きいリフトに乗っているだけであるが、リフトの外観は装飾にも凝っている。

リフトから降りるとリスボンの街並みとテージョ川の絶景が広がる。

リフトから降りると絶景が広がる

ちなみにリフトに乗る前に、エッグタルトの美味しそうな店があったので食べたが、安いのにとても美味しい。エッグタルトの概念が変わるほど。(写真なし)

リフトから降りて丘の上を散策しながら、エッグタルトの有名店へ。

シナモンを後からかけるスタイル。全部かけてしまうとシナモンでむせてしまう。

先ほど食べたエッグタルトとはまた違う味わいだが、非常に美味しい。何個でも食べられる。

ちなみにエッグタルトはポルトガル語でパステル・デ・ナタと呼び、エッグタルトと言っても通じないことがあったのでナタと呼ぶことにした。

ナタを食べた後だが、昼飯へ。近くにあるリベイラ市場(Mercado Da Ribeira)へ。

リベイラ市場に移動する道中で発見


中にはフードコートがあり、肉や魚料理に加えてバー等があり、いろいろなものが食べられる。
バカリャウのサンドイッチとビールを注文。バカリャウは美味しいが量が多い。

昼食をとったのちはテージョ川河畔を散策。

海かと思うようなテージョ川

コメルシオ広場に到着。

Arco da Rua Augusta 上には展望台があるらいい

そのままの流れでアルファマ地区を散策することに。

路面電車
サント・アントニオ・デ・リシュボア教会で休憩

リスボン大聖堂のところで、28番の路面電車がちょうど来ていたので乗ることに。(28番はリスボンでも有名な路面電車の路線)

かなり年季の入ったレトロな車両
狭い路地を歩行者と自動車の隙間を縫って走る

路面電車でアルファマ地区の丘の上まで来たので展望台で景色を眺める。

アルファマ地区はリスボンの大地震を潜り抜けたので古い町並みが残っているとのことで、リスボンらしい町並みを見下ろすことができる。

アルファマ地区からサン・ジョルジェ城へ。ここもLisboa Cardで入場可能だが、チケットオフィスで入場券を発券することが必要。ただしLisboa Card所持者だけ別レーンとなっているためすんなり発券できる。

サン・ジョルジェ城は丘の上にあるので眺めがよいのに加えて、城壁がしっかりと残っているので城郭好きとしては満足の城である。

城からの眺め
城郭らしく大砲が備わっている
クジャクが飼われている
チケットオフィスから少し中に入ると城郭らしい入口
中世城郭っぽさが出ている
飾りのない城壁


城壁の上を歩けるが注意していないと余裕で転落する(左側は約5mくらいの高さ)

一通りサン・ジョルジェ城を散策し、アルファマ地区をもう一度散策。
先ほど通った時には空いていなかったリスボン大聖堂へ。

小さいながらステンドグラスが綺麗(写真ではうまく表現できていない)
リスボン大聖堂と路面電車

機内泊かつすでにこの時点で2万歩以上歩き回っているので本日の観光は終了、ホテルへ。

10/14 Sintra

2日目はシントラ観光。ペーナ宮殿は10:00から予約済みなので、そこに間に合うように、かつ少し余裕をもって早めに出発。
ロシオ駅からシントラ行きの鉄道が出ているのでそれに乗って向かう。
ちなみにシントラまでの鉄道はLisboa Cardで乗車可能で、シントラ地区の観光スポットに入場する際にLisboa Cardで割引入場可能。
但し、ペーナ宮殿は事前予約必須で、今回はペーナ宮殿と併せて他のスポットも事前にオンラインで購入したため割引は使用せず。

ロシオ駅周辺。まだ日が昇る前でサン・ジョルジェ城のライトアップが映える
シントラ行き列車。普通の郊外鉄道

シントラ駅を出てすぐのところにペーナ宮殿行きのバスが出ている。8:30前に到着したものこの時点で結構な行列。バス乗車時に運転手から一日乗車券をクレジットカードで購入。運よく座れたものの、乗車に非常に時間がかかり着席してから出発まで30分くらいかかる。運転手からチケット購入するため時間がかかる⇒ひっきりなしに乗客が乗ってくる⇒チケットを購入するから時間がかかるのループ。かなり余裕をもって出発しておいてよかった。

バス停のすぐそばにペーナ宮殿の入場口

ペーナ宮殿の入場口から宮殿までは少し歩く。この入場口から中に入る際には特に時間は気にする必要はない。

カラフルな壁が特徴的

宮殿の中に入る際に指定された時間に合わせて入場する方式である。
ペーナ宮殿は離宮として使われていたとのことで、王家が当時使っていた部屋や調度品を見ることができる。この宮殿は近世に作られているので、電話室のような近代的な設備(とは言ってもただの部屋だが)がある。

アズレージョで装飾された中庭
装飾の凝らした家具
広間

一通り回ったのちにテラスで休憩。天気が良いので眺めも良い。

テラスにカフェ(食べ物はしょぼい)が併設
遠くにリスボン市街がうっすらと見える

ペーナ宮殿を後にしてムーアの城跡(The Moorish Castle)へ。ペーナ宮殿前のバスは一方通行で、ムーアの城跡はペーナ宮殿の1つ前のバス停のため、バスで行こうとするとぐるっと回らないといけなくなるため、徒歩で移動。

ペーナ宮殿に向かう道は大渋滞。早めに来るのが良い。
ペーナ宮殿は大混雑だったが、ムーアの城跡はそこまで混んでいない

チケットゲートをくぐると城壁が出現。

昨日のサンジョルジェ城と同様、気を抜くと転落する

遠くに大西洋を見渡せる。欧州で海が見渡せる城には行ったことがなかったので感動。大西洋の先はアメリカ大陸である。

シントラ地区も見渡せる。左下がシントラ宮殿。
山に沿った城壁。ところどころで転落防止柵がある。
人とすれ違う際は転落しないように注意を払う。
先ほど訪れたペーナ宮殿も見える。こちら側から見ると赤色の壁がメイン。

大西洋と城壁の素晴らしい城を堪能したので、ムーアの城壁を後に。大多数の人はこの後にペーナ宮殿に向かうのだが、我々はペーナ宮殿は既に行っているので、シントラの歴史地区に向かう。人の少ない下り坂を30分位かけて人里まで降りる。

一緒の道を歩いていたのは我々の他には老夫婦1組だけ。
シントラ歴史地区(シントラ宮殿がある辺り)まで降りてきた。

13:00過ぎだったので昼食をとる。レストランは数多くあったが、たまたま通った店がGoogle Mapでの評価が高かったので入ることに。

Bacalhau á Tacho Real €16.50

タラのバカリャウを揚げたものを注文。フィッシュアンドチップスのフィッシュのような感じだが付け合わせのポテトや青菜?や玉ねぎとかがマッチして大変に美味しかった。

昼飯を食べたのちに、シントラ宮殿へ。

シントラ宮殿前の広場。街並みが良い。

シントラ宮殿はシントラ地区でも地味な存在なのか、中に入ってもそこまで人が多くなく快適に過ごすことができた。ムデハル様式なのかところどころでイスラム風の雰囲気を持つ。

白鳥の間。ここで天正使節団を迎えただとか

シントラ宮殿の一番のハイライトは紋章の間。アズレージョで装飾された壁と金色の紋章で装飾された天井に圧倒される。こんなに素晴らしい建築なのだが、人が少ないので快適。なぜみんな来ないのだろうか?

壁はアズレージョで装飾
天井は金色の紋章で装飾
壁と天井

紋章の間の先にはパラティーナ礼拝堂。

中には入れない。壁には鳩の模様。

パラティーナ礼拝堂の後は中庭に出る。アズレージョが見れる。

中庭
水の洞窟と呼ぶらしい

シントラ宮殿を一通り見終わったのでバスでレガイラ宮殿に行ってみることに。

降りたバス停から見るレガイラ宮殿

バス停から降りて入場口に行ってみると長蛇の列。オンラインから予約してみようと確認すると15:30時点で残っているのは17:30のチケットのみでバスの最終が18:00位だったのとレガイラ宮殿にそこまでのモチベがなかったので諦めて帰ることに。

ちなみにレガイラ宮殿は↓な感じらしい。1900年に建てられて結構新しい宮殿でどちらかというとテーマパークのような感じらしい。だからシントラ宮殿より人気なのだろう。

シントラ歴史地区に来るバスは一方通行なので、駅までかなり大回りをする。
駅に到着し鉄道で再びロシオ駅(リスボン市街)へ。

この日は晴れで明日は雨予報だったので、天気の良いうちにベレン地区に行っておきたいと思い、ロシオ駅からベレン地区へ。日が沈む前に到着できた。
まずは発見のモニュメントへ。ちなみに上は展望台になっており登れるらしい。

発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos) 思ったよりデカい

次にベレンの塔へ。ポルトガル一の観光スポットで中に入ろうとするとかなり並ぶらしい。外観観れれば満足と思っていたので営業時間外だったが行ってみる。

日が完全に沈む前に到着したので夕空をバックにしたベレンの塔を見ることができた。これは正解だった。

月をバックにしたベレンの塔

ベレンを後にしてトラムを使ってホテルの方へ移動。ついでに夕食。

https://solardobacalhau.com/


Bacalhau a "Solar" €26.50 バカリャウをソテーしソースをかけたもの
Polvo a "Lagareiro" €22.00 タコのグリル、信じられないくらいやわらかい

観光客向けの店のようだったが美味しい。値段もそこまで高くなく、タコのグリルをこの量とクオリティで日本で食べようとすると5000円以上するだろうしコスパは良い気がする。

10/15 Lisbon

本日は16:45の飛行機でMadridへ移動するため午前は観光し、午後ちょいすぎ位には空港へ移動する。リスボンの観光地で行っていなかったジェロニモス修道院へ。ホテルから地下鉄、トラムを使ってMosteiro Jerónimosへ。

目の前に有名なナタの店があったので購入。

Take awayなら並ばずに買えた

パステル・デ・ナタの発祥の店と言われているPastéis de Belém。高温で焼き上げるためパイがカリっとしているのが特徴。ここもまた美味しい。

シナモンとシュガーは自分でかけるスタイル(ナタ本体の写真なし)

リスボンのナタはいくつか食べたが同じように思えて微妙にその店の個性が発揮されていた。しかしどれも安いのにとても美味しい。

ナタを食べたのちにジェロニモス修道院へ。

ちょうど10:00だったのですぐに入場できるかと思ったら大間違い、大行列。

回廊と教会は別々の入場口

行列しているが今日はここ以外特に目的地もないし問題ないかと考えていたが思った以上に回転が遅い。入場できるまでに1時間30分も要した。
ちなみにここもLisboa Cardで入場することが可能。

中に入ってみると人がまばらで見やすい。大行列しているのだからここまで入場者を絞らなくても、と思ってしまった。

さすが、マヌエル様式の最高傑作と呼ばれるだけあって一本一本柱の装飾が異なり見飽きない。1時間半並んだ甲斐があった。

この時点で12時だったので昼食をとることに。ベレン地区にあるお店へ。

少し早めに入ったので問題なく入れたが我々が入ったあとにはすぐに埋まって行列ができていた。
シーフードライスを目当てに入ったのだがメニューに見当たらず、店員に聞いてみると土日のみのメニューとのこと。残念。

サーディンのフライとライス

例に違わず美味しかった。次回はシーフードライスを食べたい。

飛行機の時間まで少し余裕があるので、デパートに行ってみることに。

https://www.elcorteingles.pt/welcome-tourists/lisboa/

地下は巨大なスーパーが併設されており、お土産選びにはちょうど良い。

バカリャウも豊富
パン・デ・ロー(=カステラ)も売っている
日本でいう鶏卵素麺。程よい甘さで美味しかった。

スーパーで買い物をした後、空港へ移動し、飛行機でMadridへ。

(後編へ)

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