靴100足試着チャレンジ、もといスリッパ100足試着の旅
自問自答ファッションのnoteでも著書でも「まずは靴から選びましょう」と散々言われているのに、ま〜あ先延ばしにしていました。
ぶっちゃけ靴の試着って一番手を出しづらい。
服やバッグを探すのは楽しい。見た目もカラフルで華やか、面積も大きいし分かりやすくテンションが上がる。
でも靴って、正直…並んでてもぱっと見全部一緒に見えるところがありませんか?ローファーはみんな同じローファーに見えていました。シンプルなものほどなおさらです。
ブランドのシンプルな靴が並んでるのを見るたびに「なんでJJGは選んだ靴を『この靴サイコー!』って言えるんだろ、私の目は節穴なのか?」とやや凹んでいました。
そしてようやく重い腰を上げて試着の旅に出たら…これまで靴の良さに気付かなかったのはなぜか…少しだけ答えが出ました。
「試着、してなかったからです(あきやさん風)。」
詳しくは後述!
教室を受講して「いま私に一番必要なのは靴だ」と実感。
「靴買うまでは一切服を買うな」という強烈な縛りを自分にかけました。「焼肉焼いても家焼くな」みたいな響きだ🐄
縛りが強すぎて我ながら引く。まあまあ強い呪霊になれそう。
なんか買いたくなったら靴の試着に行きな!いいね!!
欲しい靴は「洞窟🧗♀️にもフォーマルな場所👨⚖️にも行けそうな靴」。
種類としてはヒールなしのローファー👞です。
あと毎日履けるもの(仕事は除く)。
なんで洞窟に行きたいの…?怖…と思われたかもしれませんが、私が極度の洞窟フェチなわけではなく、あくまで例えです。
私はトラブルが発生した時に知識をフル稼働したり機転を効かせて解決することが大好きです。面白そうな場所に行くのも大好き。
そういう時って大体足場が悪い場所だったり、走り回る必要がある。なので「靴がデリケートすぎて機動力が落ちる」という事態だけは避けたいんです。一言で言うと洞窟に行けそうなくらいしっかりした靴が欲しい!ちなみに洞窟に行くのも普通に好きです。
サテン生地の砂糖菓子みたいなパンプス👠🎂(「映画マリーアントワネット 靴」で検索して出てくるようなパンプス!めちゃ可愛い)も大好きだけど、その靴では当然洞窟に行けないし洞窟以外でも毎日は履けない。私この記事で何回洞窟って言ったんだろう。
洞窟以外の現実的な話をすると、地方民なので面白そうな場所に行く時は遠出が大前提、そして遠出する時(都内含む)は歩きやすいスニーカーがいい。しかしスニーカーでは心理的に入りづらいフォーマルな場所もある!そしてお気に入りのスニーカーは既にあるのでレザーの靴が欲しい。
あわよくばフォーマルな場所にもデートにも行ける靴がいい!
足スペック
23センチ、幅狭(ワイズA)、甲低 です。
踵が細く、足の甲を覆う靴じゃないと踵がパカッと抜けて靴擦れするのが定番です。ローファーとパンプスは靴擦れしなかった試しがない。可愛らしいバレエシューズに至っては脱げないように必死でほとんど筋トレ状態なので絶対に買えません。
では試着開始!🚩
miumiu
アラサーの初手がmiumiu!??miumiuって20代向けじゃないの…?
って思う方もいるかもしれませんが気にしません。だって可愛いから!
というか大体の商品が10万超えのブランドが『若い子向け』扱いなんて、近年の日本の経済事情に矛盾してるのでは?とか色々言いたいことはあるけど靴の話題に戻ってこれなそうなのでここまでとする。まだ一足目の感想も書いてないので…
その1 ブラッシュドレザーローファーブラック
その2 パテンドレザーローファーブラック、ホワイト
ハイブランドの商品を見るようになってから一番最初に「可愛い!」となった靴です。
そして全然似合わなかった!
履いた時に正面から見た脚全体のシルエットが…『可愛らしすぎる』。なんか足が小さく見える。
🔻←履いた時の全身像イメージ
良い靴は素敵な場所に連れて行ってくれるという。そして私は『やばい場所にも行けそうな頑強な靴』が欲しい。つまり靴が可愛らしすぎると「私どこに連れていかれるの!?大丈夫!?」と感じてしまう。
私のスペックや好みを考えると、靴にシャープさやボリュームがもう少し欲しい。
色んなブランドで試着を重ねて後に分かったことだけど、数あるローファーの中では一番足が固定されていて、靴擦れしなそうだった。幅狭甲低の方におすすめです。
店員さんが本当に親切で感動した。歳を重ねても絶対miumiuの商品を買おうと思いました。
PRADA
3 チョコレートブラッシュドレザーローファー
人気ですよね、インスタでもよく見る。正直、普通のローファーでは…?と思っていたけど、試着してみたら人気も納得の可愛さ!
甲のツヤが個人的にフェチ。私は元々つま先が丸いのも厚底も苦手意識があったけど、全部吹っ飛んでしまうくらい可愛かった。
脇の靴底のカーブと靴先の丸みが噛み合ってボリューミー感が出る。ボリューミー感は『子供っぽい』というより『活動的』に変換された。活動的なのに上品にも見える!私が履くと全身がデフォルメされた雰囲気になる。キャラクターみたいな。ローファー試着旅の中で履いた時のテンションが一番上がった靴!🤹🎪🥁🪇🎺
甲が細めに作られていてメリハリがあって良い。しかし踵は脱げる。
革はかなり硬め。
Chloe
3足くらい履かせてもらったのに急いでいたせいかあんまり覚えてない、、、踵は脱げる。
接客は素晴らしかったです。
GUCCI
7 ヨルダーン ローファー
8 ホースビット ローファー
JJG人気のイメージがあるローファー。
ヨルダーンは、ふわふわの絨毯を歩いてるのか?と思うくらい履き心地が柔らかい。足が包み込まれる感じがする。人気も納得。
ホースビットの方がクラシック?トラッド?がっちりしてます。見た目はこっちの方が好き🐎
どちらのローファーも、全身鏡で自分の姿を見ると『地に足が着いている大人』という雰囲気。この靴ならどんな場所でも行けるだろうな。
同じシンプルなローファーでもPRADAの時は『活動的』『デフォルメ』だったのに全然印象が違う。
しかし踵は脱げる。無念…。
あまりに踵か脱げるので、ここら辺で「足そのものに合う靴はどんな靴なんだ」と思い立ち、YourFIT365に行きました。測定結果は記事の洞窟〜の辺りに書いたとおりです。
販売員さんは「海外ブランドの方が細身に作られてるんです〜」と言いながらローファーを20足くらい出してくれた🐾🐾🐾
ルカグロッシ
ファビオルスコーニ など
確かに細身。これまでのローファーよりもフィット感がある!
時間制限があるため、RTAか?というスピードで試着した。なので一足一足の感想はかなり朧げ。
そして全部踵が脱げた。
スリッパのように踵が浮く。私はスリッパ100足試着の旅に出てたのか?
商店街の福引のような確率でハズレが出る。毎回ハズレを引くのは辛い。
販売員の方は「ここまで脱げるとなるとローファー以外の靴も検討された方がいいかもしれません」とのこと。流石に私もそう思う…というかなんで私はローファーが欲しかったんだっけ?冒頭でも言ったけどローファーが足に合った試しはないのだ。
足の甲〜足首のシルエットを美しく見せたい
これに尽きます。バッグや服は無骨な雰囲気にする分、身体のパーツはきれいに見せたい。
ローファーならパンプスほどではないけど足の甲が見えるからね。その分踵が脱げるんだけどね!仲良くしましょうよお〜
今履いているレースアップシューズはもっと甲を覆ってくれるから踵が脱げない。ただ覆われる部分が増えてメンズ感が出ることや、紐の存在感が今の気分ではない。
頭を抱えていた頃、友人が「マルジェラの財布が見たい」とのことでマルジェラへ。そういえばあきやさんのおすすめリストにもマルジェラがあった。
Maison Margiela
29 タビブーツブラック ヒール3cm
きました。あきやさんが言っている「ビビッとくる靴」というアレが⚡️⚡️
えっめちゃくちゃ嬉しい🎊まさか例の感覚が私にも振ってくるとは!こういう想定外の感覚、もっと詳しく言うと『脳の普段使っていない部分が刺激される感覚』が振ってくる瞬間のために生きていると言っても過言ではない。自分の足が光って見えて釘付けになった経験は生まれて初めて!
嬉しいんだけど、、、、、ブーツ!?しかもあのタビブーツ!?!
嬉しいけど困る。値段はもちろんだけど、タビブーツ?いやタビブーツは困る。何が困るか分からんけど何かしらが困る。この心境を分かってくれる人はいませんか。
私は何も言ってないのに友人も店員さんも絶賛。ということは客観的に見ても似合ってるということなんだろう。嬉しい。でも困る!!
ショートブーツを履いて思ったのは「やはり自分にはローファーよりもブーツだな」ということ。
実は大学生になってからかれこれ10年以上はブーツを愛用してたんです。レースアップシューズを履くようになったのはここ3年くらい。これだけ踵が脱げやすいのでブーツの方が相性がいいことは存じています👢
あと私のイメコンスペックとの相性もブーツの方がいい!私は「制服化してどんな気分になりたいか」と聞かれて「似合う!自分最高!になりたい」と回答したのでスペックとのすり合わせは必須。
PDアバンギャルドとレザーの相性は切っても切れないものだと個人的に思っていますが、レザーの面積が多いブーツは当然最強です。レザーのブーツを履くと途端に目に光が宿って大きく見えるし、戦闘力が目に見えて上がる!
ただ、ここ数年ブーツを避け続けてきたことには少し事情があります。ブーツを見るのも若干罪悪感があるくらい。でもタビを履いて「やっぱり私にはブーツが必要なんだな〜」と。故郷に帰ってきた時の気分。踵も脱げないし。
ブーツから逃げ続けてきたにも関わらず、今回「ブーツ試着しよ!」と思えたのは、タビブーツがそれだけアイコニックな靴で、自分の中では『北海道に観光に行ったら、普段は食べないウニを食べる』くらいのハードルだったんだろう。北海道行ったらみんなウニ食べるでしょ。マルジェラ行ったらタビブーツ履きます。
ありがとうマルジェラ!
次回からはブーツを中心に100足試着を続けます!
試着の中で思ったのは、いい靴を履くと、脚全体のシルエットがこうも変わるのか…ということ。光の反射の仕方1つで姿勢が良く見えたり、堂々としてるように見える。まあ服の勉強をしたことがないからその理屈はさっぱり分からない🥺筋トレとか姿勢が重要なのは重々承知だけど、アイテムの力を借りるのも大事だな。
今試着した当時の写真を見ても、実際試着した時の10分の1くらいの感情しか湧いてこない。いくら画質が良くても写真では分からない。
服は、着る人の骨格でそのシルエットが大きく変わるから「着てみないと分からない」ことは知ってたけど、靴も履いてみるとこんなに違うのか。でも「靴って服と違って分厚いし硬いから、いい靴履いても雰囲気やシルエットなんて変わんないって〜」って思いません!?
私は思ってました。これが試着を蔑ろにしてきた人間だ!反面教師にしてください。
次回からはブーツ編!
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