2884ヨシムラフードHD分析してみました
今回は2884ヨシムラフードHDを個別株投資すべきかどうかファンダメンタル分析してみました
この会社の株の購入を勧めるものではございませんので活用は自己責任でお願いします
会社概要から分析
ヨシムラFHDはどのような会社?
連結子会社31社、持分法適用関連会社2社および非連結子会社1社により構成されている
地方の中小食品企業を子会社化して増やし各子会社の“強み”を伸ばし、“弱み”を補い合う仕組みである「中小企業支援プラットフォーム」を構築することで企業の様々な支援や活性化を行っている
地方中小食品企業の後継者不足を解消させるのに一役買っている
社長は証券会社出身で投資ファンドが投資しないような地方中小食品企業に投資して衰退を止めたいという思いがある、元証券マン
北海道のホタテ会社を2社買収しており1年通して高品質な北海道産ホタテを輸出することができる体制がある(北海道産ホタテは海外での評価も高い)
企業業績
製造利益率、販売利益率が6%程度にあがっているが為替の影響もあるかもしれないです
10月6日付でワイエスフーズを子会社化しているため今後はその利益も乗ってくる
中国輸入規制あるが現状の在庫で当面対処可能と思います
現状の株価
株価指標ではPERやPBRが高めなので現株価が買い時かどうかは人それぞれかなと思います
テクニカル的には日足の75日移動平均線を割り込んでおりボックスで動くのかずるずる下落していくのか微妙なところかなと思います
この会社がいいと思うポイント
処理水問題が解決すれば上昇余地あり
処理水の問題で中国の輸入規制が続いており株価は低迷している
中国への輸出は止まっているものの在庫を加工して輸出できている、ターゲットは主に欧米なので中国消費による影響は限定的、ただし加工工場が中国にあるため中国の輸入規制は打撃
シンガポールにも工場がありそちらを活用できれば中国輸入規制が続いても販路が確保できそう
APECで日中首脳会談が行われ岸田総理と習近平国家主席が輸入規制について会談しています、その後の中国メディアは輸入規制継続は双方にメリットがないと報道しています、一時的に株価上昇がみられましたがその後進展がないため株価は軟調です
ホタテの輸出は国策
同社はワイエスフード株式会社を子会社化しておりホタテ会社を2社所有しています、ホタテ会社としてのシェアは10%ですが残りの会社は上場しているような大きい会社はなく中小企業の集まりなのでシェア10%でも大きいです
時価総額が小さく同業他社不在
水産食品メーカーは他にも大きい会社はありますがその分時価総額が大きいです
同社は時価総額が500億円以下でかつ単純な水産食品メーカーではなく中小食品企業のM&A企業なので本当の意味での同業他社不在で優位性があります
配当0円で初配当期待あり
社長が元証券マンなので大きく利益が出た際に株主還元が期待できます
ただ現状は自己資本比率が高くはないので余力があるわけではないと思います
もちろんM&A企業なので事業拡大に投資されて株主還元は後回しになる可能性がありますが利益剰余金が増えてくれば初配当や自社株買いの期待が持てます