悪意はほんの一滴でいい。
棘のある鋭利な言葉よりも、含みがあってほんの少し気になる言葉。
そんなもの方がかえって頭の片隅に残って、思考を汚染していく。
答えがないからこそ、意図がわからないからこそ、自分の中での解釈がまるで水面に石を投げ込まれたように波紋となり徐々に心を占有していく。
こうした一滴の毒が堆積していくことでやがて心は濁り劣化していってポソポソと崩れてしまう。

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