What a wonderful SOUND !?Shanling Ua2
こんにちは。あら50りっぷです!
『戻り鬱』という呼び名があるそうですが、病状が落ち着いて(寛解して)数ヶ月・数年が過ぎてから再び鬱症状が襲ってくるケースは案外多いのだとか。
2018年5月、それまでの1年半に及ぶ鬱トンネルを抜け出したこのボクも、半年間のリハビリ勤務、そして慌ただしく働いた正規勤務の3年間、再発の恐れを何度も抱きながら過ごしてきました。ありがたいことにすべて杞憂に終わりましたが。
ところが2021年、ふとしたきっかけから、自分が気圧の変化に非常に過敏な体質に変わっていることに気づきました。鬱を経験する前には感じたことのなかった感覚です。台風や低気圧の急な襲来により、頭痛や手指の痛みを感じるだけでなく、気持ちもふさぎ込むようになったのです。さらに追い打ちをかけるように、2022年2月に大切な友人を闘病の末失ったことの影響もあって、再び『鬱』特有の不眠と不安症にここ数カ月間悩まされるようになったのです。
しかし、そこはさすがに2年間ただ苦しんできたわけではありません。このような症状が表出したときにどう対処するかについて、自分の体を実験台にあれこれ試してきました。つまり(ボクの身体には)どんな処方があっているかといえば、
1、新しいことに挑戦してみる
2、大好き(気分が上がる)なことにしばらく没頭してみる
3、小さな成功体験を重ねることで自分を好きになる
です。ボクにとっての1、2、3は、ロードバイクのメカいじりであったり、中華イヤホンをレビューして自分なりの『高音質』を突き詰めていく作業だったりします。そこでこの度、もうひとつ新らしいことにチャレンジしてみることにしました。まあ、大したことではないのですがね。。。
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iPhoneやPCにイヤホンを直挿しするよりも、音楽をより高音質で聴くことのできるポータブルDACアンプを試してみようと思いたち、YouTubeレビューを参考にリーズナブルでオススメの機種を調査したところ、中華製品で評価の高いものを見つけました。それが超小型ポータブルDACアンプである「Shanling Ua2」です。
Shanling Ua2の特徴
ES9038Q2M DAC + RT6863 オペアンプ
3.5mmシングルエンド & 2.5mmバランス端子
サンプリングレートのLED表示あり
USB Type-Cケーブル(取外し可)付属***
キャンペーンでUSB Type-C-lightningケーブル(iPhone接続用)付属***
***付属の純正ケーブルはロスの少ない信号伝送を可能とする「18-Core / 7 本撚り 高純度無酸素銅ケーブル」
Shanling Ua2の仕様
本体サイズ:54 x 18 x 9mm
重量:約 12.6g
シングルエンド出力特性値
出力レベル:2V @ 32Ω (125mW@32Ω)
周波数特性:20Hz-50kHz (-0.5dB)
THD+N:0.0008% @ 32Ω
ダイナミックレンジ:122dB @ 32Ω
S/N 比:121dB @ 32Ω
クロストーク:76dB @ 32Ω
出力インピーダンス:<0.8Ω
シングル接続用の3.5mm端子と4極バランス接続用の2.5mm端子の2つがあって、一般的なイヤホンからハイエンドIEMまで対応可能です。動作中は再生するファイルのサンプリングレートをLEDランプの点灯色で確認が可能です。
青色・・・44.1/48kHz
緑色・・・88.2/96kHz
黄色・・・176.4/192kHz
青緑・・・352/384/705/768kHz
白色・・・DSD64/128/256/512
赤色・・・44.1/48kHz(USB1.0接続時)
「ES9038Q2M」DACチップを搭載 (768kHz/32bit DSD512 対応)
Shanlingの高性能DAPにも採用されている話題の「ES9038Q2M」DACチップを本機にも搭載し、最大121dBのS/N比と高解像度・低歪みの音を実現しています。
高性能オペアンプ「RT6863」を搭載 (最大出力レベル195mW@32Ω)
また超小型の筐体の中に独立したオペアンプ「RT6863」を搭載しており、強力な出力レベルと更なる低歪化を両立し、LDOレギュレータを内部回路に用いることでバックグラウンドノイズを大幅に抑制しています。
重量も本体が12.5gととても軽量なので、ガジェットポーチに簡単に入ります。
*イコライザーや7種類のデジタルフィルター、細かな音量やゲインの調節 が可能な、Shanlingが提供する「Eddict Player」アプリは2022年2月現在、android OSのみの対応のため、iPhoneユーザー使用できないのが残念です。
Shanling Ua2の実機レビュー
本体はアルミ素材に黒シボ塗装が施され、傷がつきにくく、指紋などもつかないのでとても取り扱いが楽です。金属なのでUSBバスパワー使用中に少し熱を持ちますが、極端に熱くなるようなことはありません。ケーブル長はiPhoneやPCにつなぐのに短すぎず、長すぎずちょうどよい長さです。
初聴の感想
脳が目覚めるような感覚があります!!
普通にイヤホンを直差ししたときの音質とは雲泥の差ですね。Shanling UA2 は高性能DACチップとアンプを搭載したことで価格も1万円越えとなっていますが、他社の小型USB DACと比べても引けを取らないくらい小型です。シングル接続でも初聴で音場の広がりや立体感の違いを感じ取れるほどで、2.5mm4極バランス接続になるとさらに天井が取り去られたとような突き抜ける鮮明な音が得られました。iPhoneでもノートPCでも、どんなデバイスにでも、一度つないでしまえばこれだけの高音質が得られることを考えれば、コスパはかなり高いと言えるでしょう。高額商品を追っていけばさらに上を行く超高性能DACアンプがありますが、現時点での一つのゴールとして、このレベルの『良音』を手に入れることができたことはボクにとって大きな進歩であり、新しい音楽体験の幕開けです。Shanling UA2 はどんなジャンルの音楽であっても気持ちよく楽しめる、本当にオススメの小型DACアンプなので、まずはここから始めてみてもいいのではないでしょうか? 正直もう直差しには戻れないかもしれません。