ZSN PRO Xの正当な後継機なのか？ KZ ZNA
こんにちは。あら50りっぷです。
2023年初頭発売の「KZ ZNA」は、KZ系としては初の12mmのポリマー複合二重磁気ダイナミックドライバー1基と、KZではおなじみの30095バランスド・アーマチュアドライバー1基が搭載された定番構成の最新ハイブリッド型イヤホンです。最新モデルなのに価格はAliExpressで約2,500円とおどろきのコスパです♪
なんといっても最大のトピックは搭載されたダイナミックドライバーが従来の10mmから12mmにサイズアップしていることでしょう。増幅された低音による迫力のサウンドが聴けるのではないかと期待してしまいますが実際はどうなのでしょうか？ 早速聴いてみましょう。
50時間以上エイジングを経た上でZNAの音を視聴してみます。思った通り12mmDDの重厚さを感じる低音は存分に楽しめますが、想像したよりもバランス型でした。10mmドライバーよりも明らかに迫力が増した感じですが、不思議と中高音域にを崩してはいません。高音域は元気で明るく開放的でヌケが良く、解像度も十分あってクリアです。中域のボーカルも量感があってきちんと前に出てくるので聴き応えがあります。音場が広く感じられ、人工的とも言えるほどの独特のヌケ感があります。それでも突出した音域がなく全体のバランスがいいので、長時間聴いていても疲れないサウンドを提供してくれます。
見た目の雰囲気もドライバー構成もよく似た、超ドンシャリ・ハイブリッド機の「ZSN PRO X」と聴き比べてみると、ZNAのほうが高音域がより明瞭でキレがあり、中音域は音圧が増した感じ。逆にベース・サブベースはZNAのほうがややおとなし目のチューニングがされているといった感じでしょうか。無骨なフェイスプレートは見た目に男性的ですが、中身はニュートラル・チューニングと言っていいでしょう。新たなKZ標準機として、元気なKZサウンドを味わうのにオススメの1台です。
今回のアップグレードケーブルは、高音域のヌケ感をさらにUPして中低音域を際立たせる、高純度 4Nの純銀線を使用した「Nicehck AGケーブル」と組み合わせてみました。相性はバッチリです！
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最近のKZは強ドンシャリ路線から弱ドンシャリ路線へとシフトしつつあるのでしょうか？ 最新モデルのほうが音全体のまとまりは数段良好ですが、KZらしい『雑な音遊び』を楽しむ領域が少なくなって来ているような気がしてちょっとさびしいです。
いずれにしても、大好きなKZサウンドの系統をそのまま引き継いだZNAは、お気に入りイヤホンの新たな仲間に加わりました。
AliExpressで購入の場合：
【KZ ZNA】
https://ja.aliexpress.com/item/1005005054776802.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.42.997c585azDXn0c&gatewayAdapt=glo2jpn