碧色イケ女は八方美人?
NICEHCKが取り扱うリケーブル用線材「JIALAI JLY2」「JIALAI JLDT2」と「JIALAI JLH2」。
ジアライ。自洗い? いい名前ですね。一度聞いたら忘れない。紺、黒、茶の3色の布巻きケーブルはそれぞれ異なる線材を使用していて、希望に合わせて使い分けることができます。布巻きケーブルは一般的には樹脂ケーブルと比べてタッチノイズが大きいと言われますが、ジアライは布巻きでもケーブル自体が柔らかめに仕上げられているので、さほど気になることはありません。
今回購入したJLY2は、銀メッキ単結晶銅線48本を撚り合わせて2芯に編み上げた使用になっています。選んだ端子タイプはもちろん Shanling UA2に合わせて2.5mm/4極のバランス仕様プラグ。
【音質の変化は?】
リケーブル効果のお手本のように、まず全音域の音圧が向上したのを感じます。この音圧の向上幅は、JSHiFiのSKYやShadowなどよりも大きく感じます。
高域のクリアさは『絶妙に刺さらないレベルで』向上し、低域はヤセることなく、ボーカル中音域もより明瞭になって、リケーブル効果を感じやすいケーブルと言えると思います。
音が極端に変化するわけではないので、色々なイヤホンと合わせやすいはず・・・と安易に考えていましたが、実際に合わせてみると、音圧が増す分、元々感度の高いイヤホンと合わせると音がオーバー気味に感じられて大きくバランスを崩してしまいます。このケーブルとのマッチングは意外なほど難しいと感じました。手持ちのシリーズの中で最も相性が良かったのは『Tripowin mele』で、もともと音自体が繊細な傾向を持つイヤホンとマッチングさせるとバランスが良くなり、相性がいいと感じました。
また、多ドラ機と合わせた時に相性が良くなかったのも面白い点です。今後さらにマッチングの良い組み合わせを調査していきたいと思います。
価格もセールで2,000円台で購入できたので、どのイヤホンともマッチングしやすければコスパがいいのでしょうが、前年ながら今のところマッチング好例は1件。気難しい部類に入るかもしれません。例えるなら八方美人ではないツンデレ系…だけどステディになると甘々の相思相愛的、な魅力を秘めているケーブルだと言えます。
同価格帯ケーブルの中では、数多いイヤホンとの組み合わせの汎用性、使い勝手という点で、先述の「Tripowin Zonie 16コア銀メッキケーブル」の方がよりオススメで、組み合わせ好例のパターンもきっと多いと思います。検討される際に参考にしていただければと思います。
Amazonでの購入リンク
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