第3回 退職の報告〜同僚編〜
私が勤務していた会社は、メーカーであったがシフト制を導入している。
そのため、へっぽこ娘と言えども一応シフトを組む際の頭数には入っており、一人が抜けると少々キツくなるのが心苦しかった。
申し訳なさそうな雰囲気を醸し出しながら、たとだとしく同僚たちに伝えた。
同僚の反応はよくわからないままであったが、残り数週間の辛抱である。その後、私は不自由からの解放が待っているんだと思うと、ニヤニヤが止まらなかった。(マスクをしていたのでバレてないと思う)
退職の報告が済むと、もう目の前の仕事には10分も集中できなかった。最後にやらかさないようにだけ気をつけて、翌月からどうするか、転職活動、ハローワーク、引越し、新居探しなどあらゆるワクワクすることに分散思考を巡らせた。やはりニヤニヤしていたと思う。
並行して人事との面談も行われた。とても事務的なものではあったが、自分の会社への思いを伝える最終局面であった。会社への思いとは酸いも甘いも清濁併せ飲んだものである。
大きな摩擦は極力避けた方がいいが、不満があればそれを周囲に伝えることも大切である。組織は大きくなればなるほど保守的になる。やはり「私は今この環境に不満を持っている」と言ったほうがいい。辞めるならなおさらだ。そうしたら面談相手も「じゃあどうすればいいか」と聞いてくれる。(と思う)それに回答しないとただの愚痴になるので要注意だ。
人事との面談後は心のモヤがすっきりと晴れたのを覚えている。桜が五分咲きだった頃かと思う。
長くなるのでこの辺で。バーイ🖐️