消臭ビーズ
久しぶりの終日休み。
なんとなく掃除機をかけていたらやる気が出てきて、ベッドやハンガーラック下の小物たちを片付け始めた。(普段掃除しないので、そこにはいろんな物がごちゃついている)
先月のレシートやハイヒールの留め具、突っ張り棒などいろんなガラクタが出てきた。
その中に、緑と白の丸く透明な粒がたくさん入った消臭ビーズがあった。
これは引っ越してすぐ買ったものだ。だから1年ほど前になる。
だけど中に入っている粒々は一向に減っていないし、匂いもしない。
不思議に思いつつ蓋を開けると、内側のフィルムを剥がしていないことに気がついた。
何と言うことだろうか。
本来、消臭ビーズは空気に触れることで効果を発揮する。
だからあの消臭ビーズはただの置物であり、何の効果も出すことなく私の部屋に1年滞在していた。
そして私は1年という月日について思いをめぐらせた。
消臭ビーズだけでなく、ヒールの留め具や突っ張り棒など見るまでは存在を忘れていたし、なくても困らないものばかりであった。
だけどこれらは、母親に入学祝いで買ってもらったヒールであり、学生の頃に少しはまったDIYの突っ張り棒なのであり、少なからず思い出があるのだ。
私、というより人間は、これまでの体験や感情を忘れてしまいがちである。
それって少しもったいないし、自分の言葉にして記録していきたいと唐突に思った。
回りくどくなってしまったが、自分が体験したことや感じたことをこのnoteを使って整理しようと思う。
そして1年後、消臭ビーズの減りを見て私はこのnoteを始めたことを思い出すのである。