クルーズ列車廃止
2月12日、秋田港駅と秋田駅を結ぶクルーズ列車が廃止される旨を伝える記事が魁新聞に掲載された。25年度末で廃止されるとのこと。
JR貨物による秋田港線の維持・管理は2025年度に終了する。その後の管理が難しく、運航頻度も少ないことから経営面からすれば妥当な判断なのだろう。
クルーズ列車は2018年から始まり、来年度を含めて計8年間運行されたことになる。クルーズ船寄港の増加に伴い始まり、コロナ渦を乗り越え再び寄港数が増えてきたところだっただけに残念。
今後は土崎駅までのシャトルバスの運行を検討するとあるが、秋田駅まで直で行けるのと乗り換えが必要になるのでは観光客の負担がかなり変わる。定時性や輸送能力からもレベルダウンは避けらない。
クルーズ船のときだけではなく、日常的に走らせる需要があればよかったのだが、それは非現実的だった。
秋田港やセリオンに関しては、市民も日常的に行く場所かと言われれば疑問符がつく。そもそも「道の駅」(登録は最近だが)であるため車利用がほとんどだし、産直などよりも海鮮系や秋田の土産の方が主力の印象で、日常的な利用というよりは観光客向け。
ただ、私自身は小さいころセリオンリスタによく連れてきてもらっていた。
といっても交通手段は車だし、秋田港駅まで電車を使えるとしても、わざわざ子連れで電車を使う人は少なかっただろう。
(昔はセリオンリスタ内は水が流れていたり、二階には離れたところでも声でやり取りができる遊具みたいなのがあってけっこう楽しかった印象がある。ただ、現在は水もなく二階の遊具?も撤去されていた。体が大きくなった分、施設が小さく感じてしまうため魅力が昔より乏しく感じるのは仕方ないのかもしれないが、昔よりは子供が来たくなる要素も減っているのはたしか。ただ、ドキュメント72で大好評だったうどんの自販機や吉田輝星選手のコーナーがあったり、秋田市観光にはけっこう持って来いの場所だなと個人的には感じる。)
人口減少の時代、せっかくある鉄道という資源を継続させる難しさを痛感した。