ベース2日目
今日はバンド練習が学校で出来る日だったので、買ったばかりのベースを早速振り回した。やってみると案外弾けるもので、3時間の練習でイントロは形だけ様になった。ギターの経験があるとは言え、ここまで演奏できるのはベースという楽器そのものの難易度が低いからだろう。もちろんここから詰めていかなければならない所は沢山あるが、簡単に音が出るというのは初心者にとって心強い事実だ。
一方で、ギターを担当する友人はかなり大変そうに見える。僕らが今練習している曲は簡単な方だと言われているが、彼は「指が物理的に動かない」と嘆いていた。是非とも自信を持って欲しい。途中でギターを投げ出した僕よりはよっぽど上手いから。パワーコードすら弾けない僕よりは絶対適任だから。
ベースを始めて弾いて気づいたことがある。……重い。とにかく重い。恐らく4kgはあるだろうベースを長時間立って演奏していると肩こりが襲ってくる。こればっかりは筋トレで解決するしかないので、ベースの練習と並行してやっていく
ぼっちざろっくの山田リョウというキャラクターは、作中のバンドでベースを担っている。彼女は作曲もこなしており、楽器の役割に似てバンドを陰から支えるような人間として描かれる。超然主義の性格も相まって、彼女のクールさが際立っているのだ。
僕はアニメを知った当初からずっと彼女に憧れてきた。推しとも少し違って、ただ単純に彼女のような人間になりたいと願って1年半。ようやくベースという楽器も、ベーシストという立場も手に入れられて、彼女に一歩近づいたのかもしれないと内心喜んでいる。その実、ベースは中古で8800円のやつだし、実力も全く似つかないのだが。
いつか「あのバンド」みたいな疾走感と逼迫感、それでいて感情的な曲を作れるようになりたい。でも願っているだけじゃ何にもならないので、今はベーシストとしての腕と人間性を磨いていかなければならない。勿論、文化祭でちやほやされたいという後藤ひとりみたいな欲求もあるので、それも抑えつけながら生きていく。Ryo Yamada is not a God.
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