
解けなかった3手詰の詰将棋
今回は「一目」で解けなかった3手詰の詰将棋です。難問ではないですが、決して易しいとも言えない詰将棋です。
01.問題のご紹介
今回の詰将棋は将棋世界2007年10月号「あっという間の3手詰」の第10問です。出題者は森信雄プロです。
第1問から第9問までは順調に解けましたが、最後の問題で躓きました。おそらく6秒ぐらいかかりました。中段玉で多少アクロバティックなところがありましたので、森信雄プロの罠に引っ掛かりました。無念です。
一般的な3手詰の詰将棋は、有段者ならば一目(0.1~1秒)で解けないとまずいです。しかし、森信雄プロの詰将棋は制限時間10秒はないときついかもしれません。
02.独断と偏見による棋力判定
30秒以内に解ければ将棋三段以上
1分以内に解ければ将棋二段以上
2分以内に解ければ将棋初段以上
時間無制限で解ければ将棋5級以上
ぐらいでしょう。
03.問題図
このタイプの問題は慣れが必要です。私も久しぶりに挑戦したので一目で初手がわかりませんでした。
04.1手目の正解
1手目は4九飛でした。それ以外の開き王手は2六合で詰みません。念入りにご確認下さい。
05.2手目の正解
今回の場合2手目の合い駒は何でも正解です。下の図のように歩以外でも問題ありません。
06.3手目の正解
3手目の正解はもちろん1九飛です。これで詰んでいることがおわかりいただけるでしょうか?仮に4手目に合い駒をしても飛車で取られて意味があります。無意味な手数伸ばしの合い駒は、詰将棋では不正解となります。ですから、この状態で詰みです。
また、攻め手の2八歩がありませんと、初手1八飛で両王手がかかり1手詰となります。この歩の存在にも重要な意味がありました。
07.感想
中段玉と入玉の詰将棋は苦手であまり取り組んでいません。今後は徐々に多種多様な問題に取り組んで行く予定です。
一般的な将棋ファンの方は、一・二・三段玉の詰将棋に集中しましょう。まずは一段玉と二段玉を仕上げることが将棋上達の近道です。
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