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チームビルディングコンサルタント
Gallup認定ストレングスコーチ
の徳山です。


クライアント先に伺った際、
社長とこんなお話になりました。
 
 
先日、給与の支払日だったんだけど
給与計算の委託先のミスがあったり
自分もそれに気づくタイミングが遅れ、
中々支給できないまま
時間が過ぎていった。 
 
そしたら若手従業員の一人が
「まだ給与が振り込まれていない。」
って言ってきたんだ。
 
どう思います?
まだ支給日当日なのに
普通そんなこと聞いてきます?
仕事もまだ充分には覚えていない子なのに…
 
こんな感じでした。
 
 
別に払う意思が無いわけではなく
事情があって遅れただけで
なぜ責められないといけないのか?
とイライラされている様子が
伝わってきました。
 
 
社長の気持ちはとても分かります。
私のような昭和生まれの人間は
おかしいと思ってもおかしいとは言わず
特に若手社員の段階ですと
耐えることが一人前になっていく過程
として当たり前とされていました。
 
 
ただ、こうも思います。
従業員さんが言いたくなる気持ち
も分かるなぁと。
 
いつもなら支払われるタイミングで
入金がないと不安になるのは
私も同じだろうと思ったからです。
 
 
このように両者の言い分が
どちらも間違っていないけど
対立するようなケースは
ちょくちょくあるかと思います。
 
こんな場合、
どう考えるといいんでしょうか?
 
 
私は…
アクションの良し悪しではなく
その良し悪しをどのように判断しているか?
に目線を向けることだと思います。
 
 
今回の件で言いますと
 
給与が振り込まれたかを確認すること
の良し悪しではなく
 
そのアクションがなされた
価値観や背景に
目線を向けることだと思います。
 
 
昭和・平成・令和と
あっという間に時代が変わりましたが
そうなると
一つの価値観に囲まれて
生きていくことが難しくなりました。
 
 
そう考えると
社長と従業員の価値観が違っても
不思議ではありません。
 
 
そして、
価値観が違えば
何が適切なのかも違うのは
当然なんだと思います。
 
 
今回の例ですと、
「確認の連絡、もうちょっと待ってよ」
と思うことも
「入金がないから確認しなければ」
と思うことも
それぞれの立場からみると
適切なんだと思います。
 
 
そうなると
どうアクションされたか
の是非を考えても
意味がないことになります。
 
 
そこで
何が適切なアクションか?
ではなく
何を判断基準として
適切と捉えているか?
 
という視点で
今回の件を見ると…
 
 
いつもなら支払われるタイミングで
入金がないと不安になり、
また、
比較的安定志向の若い世代の方
だという前提に立つと
 
「まだ給与が振り込まれていない。」
と指摘するアクションにも
一定の理解が出来る
のではないでしょうか?
 
 
結局のところ
各人の
何が適切で何が不適切かは
価値観や背景が決めることになります。
 
 
そういったことに対して
目に見えるアクションで判断するではなく
その背景や価値観を知ろうとすること。
 
 
これだけで
その人への印象やアクションは変わり、
相手がこちらに抱く印象も
変わると思います。
 
 
このような積み重ねが
関係性を築いていくんだと思います。


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