いざ、カウンセリングへ
偏頭痛はすぐに治るものではないと理解はしているけど、どの薬も効かない…となると不安になる。
自律神経の問題なら、効果に即効性を求めるのは難しいのかもしれない。
でも不調ってこんなにも頻繁に、そして続くものなの?
と、もどかしい。
保健の先生からも「今日も保健室に来ました。一度しっかり病院で診て頂いた方がよろしいかと…」
なんてメールが一度、二度と届く。
病院には何軒か通っている。これ以上どうしたらいいのか…
そんな中、学校からカウンセリングの案内が届く。
当時は、高校2年生の秋。受験に向けて、カリキュラムも厳しくなり、そのストレスで精神的にも不調をきたすことが考えられる。そんな時は、1人で抱え込まずにカウンセラーに頼ってください。
そんなお知らせ。
それに「行きたい」と言った子。
正直なところ
「こんな不安定な状態の子が、信頼出来ないようなカウンセラーに当たったら…逆効果はないのか?」
なんて心配もしたけれど、一応は学校からお墨付きを得ているカウンセラー。
お願いするしかありません。
初めてカウンセリングなるものを予約。
一回/1時間 10,000円
家から1時間強かけて、2〜3週間に1度の割合で通います。
カウンセリングの内容は、親には一切知らされません。カウンセラーと子の1対1。
本当にそれで改善するのかも分からない。何が行われているのかも分からない。
親としては漠然とした不安が付きまとう。
その場所までは、何かしらの理由をつけて私も同行していましたが(カウンセリング中はマックやスタバで待機)カウンセリング前後で、特に様子も変わらない。
さすがに能天気を演じていた私でも「カウンセリングで何を話したの?」なんて無遠慮なことは聞けません…
人には話せないことを、話すのがカウンセリングですもんね。
抱えていることを話すだけでも、心が軽くなるだろうと、それだけを願っていたわたし。
でも、結果から言うと、そのカウンセリングに通ったのはたったの3回だけ。
長丁場を勝手に予定していた私は拍子抜けです。
「もういいかな…?」なんて言う子の声に、どれだけ安堵したか…
でもその「もういい」はそれ以上期待を持てない。それ故に放たれた声だったのです。
当時はそれを知る由もありませんでした。
カウンセラーとは相性があると思います。
うちの子の場合は「あまり信頼出来ない」と…。
当時はそれ以上、他のカウンセラーを探したいなどの希望を言うこともなく、一旦終了。
この後は、高校3年のお正月、カミングアウトを受けてから通うことになったGID学会認定のクリニックを受診するまでは、どの病院を受診することもなくなりました。
残念ながら不調が回復したわけではありません。
きっと、本人が見切りをつけてしまった。そんな感覚です。
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