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そうだ、闇バイト○そう

おはこんばんちわ、しらこばとです。
突然ですが強盗流行ってますね!
寝てる時にガラス割ったりして殴り込んできて、縛りあげて叩きのめして抵抗できなくした上で、金庫を開けさせたり現金や金目のものを出させて、最後に殴り殺すそうです。すごいね!
在宅中に来るのは金目のものを全部出させるためで、最後に殺すのは目撃証言をさせないとか、そもそも通報させないためだそうです。すごいね!卑怯な上に姑息だね!

さて、メディアでは緊縛強盗とか呼ばれたりする彼らですが、人手集めはバイト募集の形で行われておりまして、それゆえ「闇バイト」とも呼ばれるそうです。
また、匿名・流動型の犯罪グループであることから「トクリュウ」とも呼ばれてますね。
警察も躍起になって捜査を進めていますが、指示役が海外に拠点を置いていたり、連絡ツールの匿名性が高いことから全容解明には至っていません。

今回のテーマですが、そんな「闇バイト強盗」を返り討ちにしたらどうなるの?というお話をします。

返り討ちにできるのか

まず、すでに強盗が撃退された例はあります。

これらを踏まえた上で、強盗に対して暴力を振るうことは是が非かと考えてみましょう。

一点目は、正当防衛について。
第三十六条
1 急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。
2 防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

正当防衛が成立する条件を示す条文です。
ここにあるように、事態が「急迫不正の侵害」であり、当方の行いは「やむを得ずにした行為」と定められています。

条文2については「過剰防衛」の規定です。
刑法に限った話ではないのですが、異常に「愛される」条文というのがありまして、弁護士が大好きな条文、政治家が大好きな条文で、よく引き合いに出されたりします。例えば自衛隊を正当化するための憲法第9条の2など。
この「過剰防衛」についても加害者に寄り添う人々から愛されています。
そうでなくとも警察官ですら「過剰防衛」を持ち出して「身の危険を感じて反撃するのは過剰防衛に当たる場合があるので〜」などと宣うことがあります。
具体的に何をしたら過剰防衛にあたるのかというと……

正解は「なんとも言いきれない」です。

そもそもの条文を読めばわかるように「正当防衛」も「過剰防衛」も、○○を行ったものは罰する旨の条文ではありません。各種の犯罪にあたる行為に対して「正当な理由があれば罰しない」という規定なんです。だから行為の内容はそこにはない。

じゃあ強盗が来たら具体的にどこまでやっていいかという問題ですが……
以下の法律が存在します。

昭和五年法律第九号(盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律)

盗犯等防止法と略されます。
昭和5年ですよ!こんな昔から社会は強盗に悩まされていたんですね。
この中で、特に重要なのが第一条です。

第一条
左ノ各号ノ場合ニ於テ自己又ハ他人ノ生命、身体又ハ貞操ニ対スル現在ノ危険ヲ排除スル為犯人ヲ殺傷シタルトキハ刑法第三十六条第一項ノ防衛行為アリタルモノトス
一 盗犯ヲ防止シ又ハ盗贓ヲ取還セントスルトキ
二 兇器ヲ携帯シテ又ハ門戸牆壁等ヲ踰越損壊シ若ハ鎖鑰ヲ開キテ人ノ住居又ハ人ノ看守スル邸宅、建造物若ハ船舶ニ侵入スル者ヲ防止セントスルトキ
三 故ナク人ノ住居又ハ人ノ看守スル邸宅、建造物若ハ船舶ニ侵入シタル者又ハ要求ヲ受ケテ此等ノ場所ヨリ退去セザル者ヲ排斥セントスルトキ

② 前項各号ノ場合ニ於テ自己又ハ他人ノ生命、身体又ハ貞操ニ対スル現在ノ危険アルニ非ズト雖モ行為者恐怖、驚愕、興奮又ハ狼狽ニ因リ現場ニ於テ犯人ヲ殺傷スルニ至リタルトキハ之ヲ罰セズ

e-Gov 昭和五年法律第九号

カタカナ表記でわかりづらいかもしれません。
説明すると、これは正当防衛行為を示す刑法36条の拡張キットみたいなものです。
「この条件を満たすと正当防衛確定ですよ」と言っているわけです。

以下引用

1条1項は、
(1)盗犯を防止しようとするとき、または盗品を取り戻そうとするとき
(2)凶器を持ったり、門戸や塀を乗り越えたり壊したり、鍵や鎖を開けたりして人の住居などに侵入する者を防止しようとするとき
(3)ゆえなく人の住居などに侵入した者や、要求を受けても人の住居などから退去しない者を排斥しようとするとき
-の三つの場合に、自己または他人の生命、身体、貞操に対する現在の危険を排除するために犯人を殺傷したときは罰しないとしている。

Y!ニュース
強盗に入られたら、どこまで反撃していい? 94年前にできた「盗犯等防止法」が定める正当防衛の基準 

さらに1条2項では、上記の三つの場合には、自己または他人の生命、身体、貞操に対する現在の危険がなくても、行為者が恐怖,驚愕(きょうがく)、興奮、ろうばいによって現場で犯人を殺傷したときは罰しないと定めている。

同上

侵入強盗に関しては「急迫不正の侵害」が成立しているので、その時点で反撃のハードルが低くなっているのですが、上記第2項では例えば侵入犯が武器を捨てていたとしてもまだ正当防衛の範囲内だと強調しているわけです。
市民感覚からすると「当たり前じゃね?」となるかもしれませんが、晴れて人権派弁護士様の言い分を聞くまでもなく、侵入犯に対する過剰防衛が消滅したわけです。
判例もそれを示しています。

水戸地検は2004年1月、水戸市内の土産物店で盗みに入ったとされる男性を取り押さえる際に首を圧迫して死亡させたとして重過失致死容疑で書類送検された元同店会長の男性について、盗犯等防止法に基づき、不起訴処分にした。<朝日新聞2004年1月7日など>

同上

「取り押さえる際に首を圧迫」など、実際街で遭遇したひったくり相手だと過剰防衛になりかねないのですが、自宅内に侵入されている状態なので正当防衛が成立しています。
注意点としては、実際に「不起訴処分にさせる」ために書類送検されていることです。
警察官は「あー強盗ね。無罪無罪!」と判断する権限を持っていないのですから。

じゃあ、改めて闇バイトぶっ○そうぜ!

ここまでは強盗に対して攻撃を行った場合の法律上の取扱について述べてきました。
では具体的に何をすれば強盗を殺せるのか、何をすれば自分や家族や家財を守れるのか、その点を考えましょう。

家そのものの防備という観点では、警備会社のホームセキュリティサービスは一助にはなります。
僕は以前大手警備会社に勤めていたのですが、警報が鳴った場合、SECOMのビートエンジニアやALSOKの機動隊員が5分から20分で駆けつけます。
20分じゃ遅いだろうと思われるかもしれませんが、豪邸に侵入して住人を緊縛して金庫を開けさせて物を運び出す……皆さんが犯人だとして、これが20分でできますか?しかも実際に犯行を受け持つ闇バイトは皆さんと同じ素人です。
かの「ルフィ」のような指示役もそんなことはわかっているので、ホームセキュリティを利用している邸宅は優先度が下がります。
また、防犯用の強化ガラスを導入するのも良い手です。
侵入成功率がわずかに下がることを考え、犯行対象から外れやすくなります。
アニメのように庭にドーベルマンを放し飼いにしている家はほぼ最強です。犯行役が怖気づいて逃げます。

家の守りを固めたら、次はそれらを突破してきた犯人への対処です。さあ、いよいよ闇バイトを血祭りにあげましょう!
アメリカならばホームディフェンスウェポンとして人気の自動小銃を何挺か隠しておくのが最強ですが、日本では銃の規制が厳しく、特に猟銃でさえ鍵付きのロッカーに保管することになっています。そのため、自衛火器としては役に立ちません。銃は使い物にならないのです。
ヒントは上で挙げた記事にあります。
日本刀を所持するのです。
日本刀は美術品として扱われるので、免許不要で教育委員会への届出だけで所持できます。ハードルが低いですね。
また、日本刀はそもそも人間を殺傷するために効率化された刃物ですから、上手く扱うことで容易に致命傷を負わせることができます。
そのための訓練を欠かさないようにしましょう。
毎日庭で木刀の素振りをするのです。江戸時代の剣客は技術を習得する前に体力作りとして何万回も木刀や鉄扇を降ったそうです。正しく扱わないと自分が怪我をしますからね。
もちろん、上手くなるために剣道や居合を習うのもよいでしょう。というか、習わないと上手くなれませんよね。
もし刀が手元にない場合に備えて、棒術や杖術、空手や柔道を習うのもよいでしょう。
素人でヒョロガリの闇バイトが金属バットを持っていてこちらは素手だとしたら……やはり徒手空拳で戦えるに越したことはありません。
そもそも、庭でタイヤへの打ち込みを繰り返していたり、空手の形を稽古している家には強盗が侵入してくる確率が下がりますから、これもホームディフェンスの一環です。
以下に使えるようにしておくとよい武器を列挙します。
・日本刀
・鉈
・鎌
・木刀
・警棒
・打撃技
・投げ技
また、これらの武器を扱えるようになると、傘や箒、ボールペンなども武器として視野に入ってきます。
家屋内での戦闘なので日本刀は脇差、警棒も特殊警棒より樫の警棒がよいかもしれません。
無銘の脇差はお手頃価格なので一振り買ってみて、それを使いこなすために木刀の素振りを繰り返して、体が出来上がってきたから空手や柔道を習得する、肉体は健康になり闇バイトも血祭り。一石二鳥ですね!

実戦のイメージを持つこと

戦いというのは、その目的を定めるところからが始まりです。
自宅を守るための武器が揃って、いざ強盗が侵入してくるとしたら庭のサッシか玄関か、人数がどれほどいるか、武器は何を持ってくるか、それらを想定して作戦計画を立案します。

寝室まで敵が到達する前に察知できるよう、センサー・ブザー等を設置しましょう。体調不良で起きられないなど論外ですから、健康管理も重要です。
目視で敵味方の識別をすることも重要です。家族を殺傷しては防衛失敗ですから。
自衛隊では3回誰何して応答がない場合刺殺または射殺ですが、自宅内ですから目視でよいでしょう。
敵の場合、先制攻撃が必須です。
胴を一薙ぎしましょう。面ではなく胴です。せっかくの刀を硬い頭蓋骨にぶつけてはいけません。突きも有効ですが、技術が要求されます。
人は簡単には倒れません。逃げてくれれば幸いですが、パニックを起こしたまま向かってくることもあるでしょう。複数人相手でも焦らず、気を弛めず、確実に殺りましょう。
降参した振りをしてナイフで刺してくる可能性もありますから、動かなくなった時初めて「攻撃の要を認めず」なのです。
視野を広く持つには訓練が重要です。剣道にも空手にも形稽古がありますから、怠ることがないように。
寝室を出て当方が攻め手になる場合も変わりはありません。
敵味方識別と落ち着いた攻撃を繰り返すのみです。

戦闘とは格好のよいものではありません。
カンフー映画のように華麗に敵を倒すことはなく、殴られもしますし、掴み合いにもなります。
そもそも正当防衛という条件下でたたかっているのですから、まず敵の脅威が大きいところからスタートしているのです。
なんならこちらが日本刀を振るっていても、ヒョロガリ未成年闇バイトのバールに負けるかもしれません。
不利な状況を覚悟の上で、その不利を覆せるだけの利を得るために技を磨くのです。

最後に

ここまで読んで「思ったよりハードル高いな」と感じた方が多いでしょう。
財産差し出せば命は助かるんじゃないか……
別に相手を傷つけまでしなくても……
ですが今回は「闇バイトを殺そう」がテーマですから、敢えて厳しく対処する方針を貫きました。
そもそも闇バイトは善良な若者が極悪人に騙されて堕ちるようなものではありません。皆重犯罪だとわかってやっています。
手足の一、二本も失ったら初めて更生しようと決意するのではないでしょうか。

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しらこばと
今月も皆様のサポートのおかげで生活保護申請せずにすみました。心より御礼申し上げます。