心で紡ぐ事業承継!新拠点から地域をエンパワーする「mass×mass」
横浜・関内。西洋建築が広がる港町の中心で、新しい挑戦を支えるコミュニティプラットフォーム「mass×mass(マスマス)」を運営を担う関内イノベーションイニシアティブ株式会社(以下、Kii)が、2024年に日本大通りへの移転と、事業承継という大きな節目を迎えました!
今回、新しい拠点を構えたmass×massのご紹介とともに、事業承継の背景やその舞台裏について、Kii新代表の森川正信(もりかわ・まさのぶ)さんと、2年間伴走支援を行ったグーニーズグループ代表・石井の対談から紐解きます!
mass×massってどんな場所?
関内イノベーションイニシアティブ株式会社が、運営するまちづくりプラットフォームとして、「mass×mass|関内フューチャーセンター」は、2011年3月に横浜関内の中心市街地の空きスペースを活用して、横浜市の都市整備局のモデル事業としてスタートしました。
前述のシェアオフィス・コワーキング事業を通じて、このまちでチャレンジしたい人たちが集い、イニシャルコストをかけずに街に拠点を持てるスペースとしてスタート。合わせて「ソーシャルビジネス」に特化した創業支援のスクールを通じて、社会起業家・クリエイターたちを横浜に生み出すためのプラットフォームとして事業を開始しています。詳しくは記事末尾のリンクをご覧ください。
さらに、昨年の2024年12月に、これまで14年場を構えていた馬車道から、日本大通りへ移転し、神奈川県住宅供給公社との連携事業として、これまでのシェアオフィス・コワーキング事業と合わせて、日本大通りの賑わい創出とあたらしい街の風景をつくる「ベーカリー」を立ち上げて新スタートをきりました。
「良い町には、良い本屋とパン屋、そして花屋がある」という言葉を体現するように、パンの香りに誘われてふらりと立ち寄る人たちが、新たなつながりを見つけていく -ますます「進化する場」として、歩み続けています!
Q. 森川さんがmass×massに関わるきっかけを教えてください。
東京で10年ほど制作会社に勤め、デザイン周りや新規事業に携わっていました。2009年に大病をし、横浜に戻ってきていた時に、mass×massの前代表の治田と知り合い、ホームページを作るというところから関わったのがきっかけです。
2011年当時は「コワーキング」というワードもほぼ浸透しておらず、googleの検索でも数件しか日本で出てこなかった時代です。なので、シェアオフィスのキーワードでHPを作りましょうか?と提案したほど。
今では「コワーキング」というワーディングを決めて、立ち上げられたことの大切さを理解するようになりました。
そこから「フューチャーセンター機能」と合わせて、全国から視察にお越しいただく方も増えて、今のmass×massがあるのだと思います。
それから、コワーキングという場の意味を全国のコワーキングの主催者と繋がり、学びながらさまざまなトライを続けてきました。
「コワークはただ働く場ではなく、人と人が出会い協働が生まれるための場です。そのためのコミュニケーションデザインが、運営側にとって大切な求められることだと思っています」
Q. 事業承継に至った経緯を教えてください。
前代表が新たな挑戦に進む中で、どうせやるなら僕も代表として挑戦をしてみようと「ぜひ挑戦させてください」といったのがきっかけでした。そこから約2年間、石井さんに伴走してもらいながら準備を進めました。
Q. 事業承継にいたったときの課題はありましたか?
多岐にわたる事業を手掛けていますので、やはり簡単には事業承継できない部分もありますし、これまで培ってきたスタンスや手法を受け継くことはもちろん、立ち上げからご支援いただいてきた株主の皆さんとの関係性についても、準備しなければいけないことが多数ありました。
石井:私も同じく事業承継をして同じ思いを経験しました。
森川さん:そういった人の”想い”の部分が”情報””仕組み”の伝達以上に大切なのだなと、学ばせていただきましたね。
そのために準備期間は数年はかかると思いますし、そういった大切にしなければならないことを、受け渡す方も受け継ぐ方も、時間をかけながら言語化し、理解して次へ進む。この辺りの感覚を、石井さんにはさまざまな視点でアドバイスをいただきました。本当に感謝しています。
前代表や関係する方々にとって、mass×massは人生をかけて築き上げてきた「想い」の結晶ともいえる存在。その想いを次の世代に繋げるためには、単なる情報や仕組みの引き継ぎだけでなく、相手の気持ちを理解し合い、心で繋がることが大事でした。
また、石井自身も事業承継を経験していたことで、的確なアドバイスができたのは大きかったようです。森川さんが次のステップに進むにあたって、想いを言葉にし、共有していくプロセスが、未来への大事な橋渡しになったと言えます。
Q.2年の事業承継のサポートを伴走しましたかですか?
石井:承継の期間は、心が変化する時間でもあるし、ステークホルダーを含めて会社組織を経営して森川さんが信頼を勝ち得ていくという期間だったので、かなり努力されたんだろうなって正直思います。
伴走は、先代や引き継ぐ人に対しての愛がないとなかなかできないと思います。数字で換算できない部分も結構ある。僕は森川さんの人生も応援したいし、一方で前代表のことも好きだし、次のステージ頑張ってほしいなと思ってる部分もあったので、両方にとってハッピーになる事業承継を目指していました。
Q. 事業承継を終えた現在、mass×massのこれからのビジョンは?
日本大通りへの移転に伴い、これまでさまざまな形でご一緒させていただいた企業、団体の方々とさらに連携を深めていきたいと思います。その中で、横浜の地域資源を活かした新しい挑戦を進めていきたいですね。創業支援スクールやコミュニティイベントはもちろん、「挑戦する人たちの集まる場」としてmass×massを進化させたいと考えています。
また、横浜に限らず、神奈川県全体や他地域の課題解決にも取り組んでいく予定です。神奈川は鎌倉や横須賀、そして茅ヶ崎や小田原、そして厚木や相模原などさまざまな歴史や風土を持つエリアが多数あります。それぞれの地域の課題と向き合いながら、他の地域からの思いやスキルのある人たちが交流し合えるプラットフォームをお手伝いできればと思っています。
事業は「心」で継承される
事業承継において、ただの引き継ぎではなく、「心」を繋ぐことの大切さ。mass×massの成功を支えるのは、この視点にあるのだと思います。
またスタッフが心がけていることは、立ち寄った人に声かけをすること。会話を大切にし、小さなつながりを広げていく。そんなちいさなきっかけがつながりを生み、未来を拓く。そんな心温まる空間が、ここにはあります。
私自身も、この地で新しい挑戦を始めたくなりました。そんな気持ちを抱かせるmass×massが、これからどんな未来を描くのか、とても楽しみです♪
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