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Designship 2024で学ぶエモーショナルデザインの力 – 感情を動かすデザインとは?【レポート】

こんにちは!ツクリンクのドンドです!
2024年10月12日から13日にかけて東京ミッドタウンで開催された、「Designship 2024」を参加してきましたので、その様子をレポートにしてお届けします。
ツクリンクからはデザイナー4名とPM1名が参加しました。
会場入り口でツクリンクのメンバーと集合写真を撮りました!

入口で集合写真を撮りました!

Designshipとは

Designshipは、一年に一度開催されるデザインカンファレンスです。
主催は一般社団法人デザインシップで、あらゆるデザイン界隈の人たちが集まります。
イベントのコンセプトは、「広がりすぎたデザインを接続する」というもの。デザインは産業革命以来、その意味や対象がどんどん広がってきましたが、今ではデザイナー一人で全てのデザインを担うのは不可能です。
そこで、このイベントではデザインが広がりすぎたそんな時代の中で、デザイナーひとりひとりの物語に沿って、デザイン同士を接続する機会を提供します。
詳しくはDesignship公式サイトをご覧ください。


エモーショナルデザインの実践について

注目のセッションの一つが、プロダクトデザイナーでデザイン研究者でもある橋田規子さんによる「エモーショナルデザインの実践」でした。

橋田 規子さん(プロダクトデザイナー、デザイン研究者)
東京芸術大学デザイン科インダストリアルデザイン専攻卒業。TOTO株式会社を経て2008年NORIKO HASHIDA DESIGN設立。2009年芝浦工業大学デザイン工学科教授就任。エモーショナルをテーマに生活用品や家具、設備のデザインを実施。2020年著書「エモーショナルデザインの実践」にあるように感性工学を用いたデザイン研究も行う。グッドデザイン賞審査員、キッズデザイン賞審査員。受賞歴 Good Design Award、iF Design Award、Red Dot Design Award、JIDA selection、など受賞多数。

Design shipキーノートセッションより

橋田さんのセッションでは、「エモーショナルデザイン」がなぜ重要なのか、そしてその実践方法について詳しく語られました。
「エモーショナルデザイン」は、「感性工学」という手法を取り入れ、人々が製品を見て、触れて、使ってどう感じるかを統計的に分析し、その「感情(エモーション)」をデザインのコンセプトに結びつけ、終的な形状や機能に反映させるデザインアプローチです。
特に印象に残ったのは、アンケート調査に関する話です。橋田さんは六角形のデザインについて、自分では「和風」だと思っていたものが、アンケートでは「高級感がある」と評価されたことが、意外な発見だったと語っていました。こうした結果から、自分の感覚が必ずしも一般的ではないことに気付き、デザインの新たな視点が得られたそうです。
また、具体的な事例として紹介された、廃材活用や資源の大切さを意識したプロジェクトは、持続可能なデザインの重要性も強調されていました。椅子のデザインにおいて、布の廃棄問題を解決するために思い出のセーターなどを再利用するアイデアも取り入れているとのことでした。
詳しくは、橋田 規子さんの著書「エモーショナルデザインの実践」をご確認ください。


感想

橋田さんのセッションを通して、デザインは単なる形や機能だけではなく、人の感情に寄り添うものだと改めて感じました。
また、自分の感覚が必ずしも一般的ではないと疑う視点を持つことが大切だと感じ、アンケートなどの目に見える形にして、定量的・定性的に分析することの重要性にも気付かされました。
WEB制作に携わってきた私にとって、椅子やお酒瓶・浴室椅子のプロダクト制作に関するエピソードを聞くことができ、大変興味深かったです。
「エモーショナルデザイン」という考え方は、私たちが使うものや触れる空間がどれだけ心地よく、豊かな体験を提供できるかに深く関わっています。
デザインが私たちの感情や生活の質に与える影響について改めて考えさせられました。

最後に「Designship」に参加して

今回の記事に載せた「エモーショナルデザイン」のセッション以外にも、様々な企業が参加し、興味深いセッションやブース展示が多くありました。
ブースでは様々なノベルティーの配布や、現場での生の声も聞くことができました。
デザインがますます多様化していく中で、分野を問わず広い視点でデザインのことを考える良い機会になりました。

いただいたノベルティー

採用情報

ツクリンクでは、建設業界を一緒に盛り上げていく新しい仲間を絶賛募集中です!
リモートワークを採用しているため、日本全国や海外にお住まいの方も対象です。
私は大阪在住ですが、社内の「スキルアップ支援制度」を活用し、「Designship 2024」に参加することができました。
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ツクリンクは、成長を後押しする環境が整っており、スキルアップを積極的に支援しています。
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