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森に通って分かったこと

ここは本当に都心かと思うほどの場所がある。
その場所に1年半通い続けて少し分かった事がある。

そこはほとんど人はおらず、木々の間から移りゆく光が眩い静かな場所。
緑に包まれ、ふかふかの大地に思わず素足で歩きたくなるような場所だ。

季節によって、天気によって、光のさし方や風の吹き方によって刻一刻と変化するその場所は、モグラの出てきた土の盛り上がりや見たこともないようなキノコなどにも出会える。

人間社会しかこの世に存在しないかのような現代の暮らし方の傍に、地球には多くの生き物がいることを思い出させてくれる場所でもある。

私はこの森の中で歩いたり、ストレッチをしたり、目に入るものだけでなく、空気やエネルギーを浴びて自分の中に溜まった余計なものを削ぎ落とす。

何も考えずに、ただその場所で過ごし、ただ感じることをする。
そこにある美にただただ驚き、畏敬の念が湧き上がってくるのを感じている。

そうすると自分自身がとてつもなく小さな存在として感じられ、自分本来の姿に還っていく気持ちになっていく。

大事なのは、大きくならないでいることではなくて、知らぬ間に大きくなってしまう自分がいるということ。それを自分が分かっているということ。

いつの間にか大きくなった自分をできるだけ小さく、本当の姿に戻すために
私は今日も緑に包まれる。

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