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うっかり「含光君みたいな男が好きだ」と言ってしまったために、雲深不知処へ連れてこられる羽目になった魏無羨。 彼はそこで数々の奇妙な藍忘機の姿を発見する。 たとえば、魏無羨がまだ門の前で、中に入りたくないと駄々を捏ねていた時、やって来た藍曦臣が藍忘機にそっと言う。 「珍しくお前が客を連れて帰ってきたかと思ったら、そんなに嬉しそうにして。大事にもてなしなさい」 この時の魏無羨は、まだ藍忘機の微かな表情の変化までは見抜けないので、全く変わらない表情のどの辺りがそうなのかと
藍思追の記事を書いていて気づいたこと。 藍忘機の初登場シーンに、彼の琴「忘機」の出す音の描写はあっても、彼自身に関する描写が無い。 これは魏無羨が、彼の琴の音は聞いたが、その姿は見ないままあの場を立ち去ったからだろう。 『魔道祖師』は魏無羨の一人称視点で描かれているので、魏無羨の知らないことは読者も知らない、魏無羨の記憶にあることはその都度説明される、という形式になっている。 「一方その頃」的な形で別の場面を描き、「登場人物はわかっていないが読者は知っている」とい
(画像はアニメ『魔道祖師」羨雲編EDより) 『脇役列伝』は基本、取り上げる人物の行動を順になぞっていく記事だ。なので、それ以外の人物の行動はほとんどを省いて書いている。 だが主人公二人が出てこないと、やはり何か物足りないと感じてしまった。そこで、主にこの二人を中心にした考察記事を書くことにした。『脇役列伝』は毎週土曜日に投稿することにしたので、間の水曜日辺りに上げようか、と。 『脇役列伝』と併せて、お楽しみ頂きたい。 さて今回取り上げるのは、献舎(「舎」は体の意味