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みんなの日本語 19課 A-3

みんなの日本語 19課。
日本国内の日本語学校で、「留学」の在留資格を持って来日した外国人を対象に実際に行った授業の教案になります。PPTは使用しません。
※がついている部分は、授業をして気づいた点や反省点を【振り返り】にまとめています。

【目標】 
状態の変化が言える

導入【~になります・~くなります】


T:みなさん、今日は何月何日ですか。 
 S:9月30日です。 ※1
T:そうですね。今日で9月が終わります。明日は?
 S:10月1日です。
T:明日から10月ですね。(カレンダーを指して)10月に…なります。
  10月になります。

T:じゃ、10月誕生日の人!(手を上げるジェスチャー)ああ、Sさん。
  誕生日はいつですか。
 S:10月〇日です。
T:そうですか。今、何歳ですか。
 S:22歳です。
T:22歳ですか。誕生日です(カレンダーを指す)。にじゅう…
 S:23歳です。
T:23歳になります。

(板書) 
・ 10月に なります。
・23さい

T:みなさんはいつ日本へ来ましたか。Sさん。

 S:5月です。
T:5月ですか。日本へ来ました。日本語が上手でしたか。
 S:いいえ、
T:そうですか。じゃ、今はどうですか。
 S:わかりません。/ できません。
T:そうですか?日本へ来ました。日本語が上手じゃありませんでした。
  でも、今は少し分かります。上手です。日本語が上手になりました。
  日本語が上手になりました。


(板書) 
・日本語が上手に なりました。

T:Sさん。今は9月ですね。8月は暑かったですか。

 S:はい、暑かったです。
T:そうですね、8月は暑かったです。じゃ、今はどうですか。
 S:涼しいです。 ※2
T:8月は暑かったです。今は涼しいです。すずし…くなりました。
  すずしくなりました。

(板書) 
・すずしく なりました。

☆板書イメージ☆

画像1

色見調整がうまくいかず、すみません…裏紙を使ったら、グプタさんがめっちゃ透けてたから…

T:10月、23歳は名詞ですね(10月・23歳の下に名詞と板書する)。
  名詞…「に」なります。名詞になります。
  上手は…な形容詞。(な形容詞と板書。書きながら、な形容詞を連呼す
  る)な形容詞…「に」なりました。
  涼し…は…

 S:い形容詞。
T:そうそう、い形容詞ですね。涼し「い」です(い形容詞と板書。その下
  にすずしいと書く)。い形容詞…「い」バイバイ。「く」。「い」バイ
  バイ。「く」。(すずしいの い に斜め線を書く)すずし…くなりま
  す。すずしくなります。

(全体でリピート)

☆板書イメージ☆

画像2

練習B5+α

(練習Bのイラストを拡大したものを使う)
T:(例1を見せて)秋です。終わりました。冬です。
 S:寒いです。
T:(板書を指さして)さむ…
 S:寒くなります。
T:寒くなります。寒くなります。どうぞ。
 S:寒くなります。

同様に続ける。例2と(5)は「どうして?」と聞き、前件を考えさせる。
また、下記のサイトのイラストを使い、追加で練習する。 ※3

(全体→個別) ※4

例文5,6&練習C

T:S1さん。前にきてください。
  (
練習B5の例2のイラストを学生に持たせる。)
  S1さんは病気でした。1週間学校を休みました。1週間終わりました。
  みなさん、Sさんに聞きます。体の調子はどうですか。 
※5
  体の調子はどうですか。どうぞ。
 S:体の調子はどうですか。
T:(イラストを指さして、S1に答えるように促す)
 S1:元気になりました。
T:元気になりました。いいです。でも、もっといいです。言います。
  おかげさまで、元気になりました。おかげさまで元気になりました。
  (板書する)じゃ、みなさんでS1さんにもう一度聞きましょう。
 S:体の調子はどうですか。
 S1:おかげさまで、元気になりました。
T:はい、いいです。S1さん、ありがとうございました。おかげさまで
  は、ありがとうございます、です。みなさん心配してくれました。あり
  がとうございます。だから、元気になりました。です。じゃ、みなさん
  で、言います。おかげさまで、元気になりました。どうぞ。
 S:おかげさまで元気になりました。
T:元気になりました。もいいです。もう1つ言い方があります。よくなり
  ました。よくなりました。
(板書する)体の調子が悪いですから、いい
  です。よくなりました、です。みなさんで、言いましょう。
  おかげさまでよくなりました。
 S:おかげさまでよくなりました。
T:S2さん、体の調子はどうですか。
 S2:おかげさまで元気になりました。
T:S3さん、体の調子はどうですか。
 S3:おかげさまで元気になりました。
T:S4さん、日本語が上手になりましたね。
 S4:…?あー、いいえ、まだまだです。 ※6
T:いいですね。でも、もっといいです。ありがとうございます。でも、
  まだまだです。最初に言います。ありがとうございます。(板書する)
  みなさんで、言います。ありがとうございます。でも、まだまだです。

  
「体の調子はどうですか。」と「日本語が上手になりましたね。」をランダムに聞いていく。

練習C3
教科書を見ながら、例文のリピート練習。
T⇔Sで練習したのち、Bの「そうですね」のセリフの後、「それじゃ、いつ行きますか」「どこに行きますか」と問いかけて、会話を続ける。
(1)(2)を全体で確認した後、ペア練習。発表。会話を続けるように促す。

【振り返り】

2022年9月。進度の関係で?この内容の授業を同じ週に3クラスで行いました。各クラスで、レベルに差はありますが、どのくらすでもだいたい同じ反応だったのが面白かったです。余裕があったので、40分くらいのんびり授業しました。

※1 たまたま、月末でラッキーでした。でも、月初でも同じ内容で導入します。

※2 2クラスはスムーズに「涼しい」が出たのですが、最後のクラスだけ「寒い」と言われました。寒いは…と言って、ジェスチャーをして、「今はす・ず・し・い・ですね。」と涼しいを入れました。

※3 サイトのイラストで「赤くなります。」があるのですが、3クラスともなぜかすごくウケてました。なので、学生に「お酒を飲みます。赤くなりますか」と聞いたりしました。

※4 い形容詞とな形容詞が怪しかったり、スムーズに言えないクラスは、学生の集中が切れるまで何回も練習しました。また、B5-5のイラストにペラペラと書いてあるのですが、全クラスで質問されました。できるクラスでは「ペラペラになります」も言いますとさらっと紹介しました。

※5 語彙として「体の調子はどうですか」は学習しており、9割の学生が覚えている状態だったので、説明はしていません。

※6 おかげさまで上手になりました。と答える学生もいました。シチュエーションによっては変ではないので、その後に「でも、」と言えていればOKにして練習しました。

この学校では「文型、例文」のページだけを取り扱う時間がないので、導入、練習の流れを止めずに取り込めるようにがんばってはいますが、なかなか難しい。練習Cの進め方も、すべて手探り状態でがんばってます。

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