俺は許さないけどね

起きた。いつどのタイミングで寝たのかはよく覚えてないが、頭がガンガンするので多分深夜に寝て、10時間くらい寝て喉がカラカラなんだろう。
水は3日くらいなら飲まなくてもいける、ということを聞いてから寝起きで喉が渇いてても飲むことが減った気がする。確実に植物化(直喩)が進んでいるが、別に困らないのでいいだろう。エコだし

しかし男の朝と言えば、パッと思いつくのなんて木こりと筋トレとスマホと朝勃ちくらいしか思いつかない。健康男性と大弱者男性とでキッパリ別れたイメージになるが、だいたいこうだろう。そして俺は弱者男性。なので朝勃ち(昼っちゃ昼)の勢いそのままにシコりはじめる

今日のネタは…と言いたいところだが、惰性でするネタにこだわりもクソもない
適当にパッと見て抜くだけ、そこに何かあるわけじゃない。
指を動かす時にちゃんと「俺は指を動かすぞ!」とは思わないだろう
そんなこんなで、今日の惰性の標的を見つけた

めんどくせ〜〜と思いつつも、事を始める。さっさと終わらせたい
性欲とかガチでどうでもいいくらい頭も痛いしめんどくさいが、脳みそというものは厄介で、やる必要がなくてもなんかしたくなる。プチプチじゃねえんだぞ

そういえば、今日抜くもののジャンルだけ教えておこう
音声作品だ。淫語とかいっぱい言う系の、深夜にシコる時以外で聞いたら思わずゲボを吐いてしまうようなジャンルだが、今はもうどうだっていい。
わかりやすいエロがあるならすぐ抜けんだろ…と思いつつ、小うるせぇ声でお金を得ている方々の作品を聞く

こういう淫語系にはよくある「男の欲情を煽る時間」がきた。
別に好きでも嫌いでもないが、様式美だしなぁと思いつつ聞く
「女の子並べてぇ、ちんぽで女の子選んでぇ」みたいな、そう言った感じの、
インモラルの塊みたいな言葉をつらつら喋ってこっちを煽る

やっぱ「嘘」の世界である以上こういう馬鹿な言葉がある方が心に染みるよなぁ

なんてしみじみ思いつつも、スルーしようとした時、俺の耳にある言葉が入る
「…とか、えっちな妄想してたらおかしくなっちゃいそうですねw♡」
………
…………

は?

お前がずっと捲し立ててんだろボケ
と思った瞬間、俺の血は頭の方に登ってしまい、チンチンは萎れてしまった。
ここで「あぁいけない。なんとみっともないんだ」と踵を返して頭を下げれば(亀頭ではなく)良かったのだが、いくら弱者とはいえ俺も男、プライドはある
一度振り上げた拳は下ろせないし、一度吐いた唾は飲めないのだ
しかしまた別の男の部分が出てきた
俺の惰性に飲み込まれて見えなかった「ちゃんと抜きたい男の性欲の部分」だ
大和男児である俺と、現代人の平和ボケした俺とのせめぎ合いが生まれている
しかし主人格である俺は今ちんちんを丸出しにして音声を聞いて勝手にキレている状態、こんな情けない俺が主導権を握っても次の惰性ニーの時反旗を翻されるだろう、これは困る。だから俺はただ静観をした。嫌われる勇気は俺にない

しかし、いくら主人格である俺にできることがないからと言って、ただ黙っているだけでは旗色は良くならない。むしろ悪くなる一方だ。音声作品への怒りは冷めたが、別の事でピキってる奴らがいるせいでもう収拾がつかない
民事不介入、とはよく言ったもので、主人格の俺が困れば統制できるのだが、
もう俺の溜飲が下りた以上大義名分がない。当事者同士で鎮火するのを待つしかないのか、と思った時。俺の腹部から何か違和感がした。空腹感だ

(くそっ、間の悪い‥)と思ったが、見方を変えればこれはいい事だ
もともと「抜きたい俺」との諍いでこの事件が起きたのだし、別の三大欲求である「腹減ってる俺」にうやむやにしてもらった方がいいだろう。しかも性欲とは違って飯は抜いたらガチで死ぬ、欲求内格差で言えばかなり上だ、性欲とは訳が違う
そうと見るや否や主人格である俺はズボンを履き、すくっと立ち上がり飯をバクバク食らう。なにかの欲を抑えつけるためには別の欲を多量に満たす必要がある
ギブアンドテイクだ。

俺はなんとか今回の戦いを生き延びたが、まだ課題は残っている。本当はまだ怒りが収まってない俺?まだ抜きたい気持ちのある俺?まだ食いたい俺?
どれも違う。今本当に見るべき敵は……

「俺」というものを介して擬人化した感情ではなく、生き物としての欲

食事後の完全なる「性欲」だ。俺は今この敵に立ち向かう前にコレを執筆している。またいつか会おう。ではさらば、彼岸にて

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