トランペット短歌
ステージに
現れぬ君
いずこから
靴がないと
叫ぶ声が聞こえ
多少盛ってはいるものの、これも本当にありました。
他人事だと笑えますが、自分の身に起きるのは勘弁願いたいものです。
旅館の風呂場ではまず帰りにスリッパがなくなりますが、これに似た光景ですね。
本番前のリハを済ませ、あてがわれた控え室が和室だったのが運の尽き。いざ本番に臨もうと靴を履こうとしたところ、なぜか自分の靴がない。
ただしこの時は靴がまったくなくなったわけではなく、犯人の物とおぼしき靴が一足残っていたようです。
その靴の臭いか何かから、犯人は同じバンドメンバーのあいつだとすぐに割れ、使いの者によってステージから連れ戻されました。
それにしても、被害に遭われた君の対応は誠に紳士的でありました。
私が君(被害者)の立場でありましたなら、まず残された靴にマジックで'チンコ'と落書きしたうえ石を詰めて嫌がらせをするところです。
まったく社会人の団体というものは何が起こるのか油断なりません。
(これはフィクションであり、個人の名誉を傷つける意図はありません。)
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