【インドでチャレンジする人を応援する第1弾】 日本とインドは最高のパートナーになれる!🇮🇳Indobox🇮🇳
Cover Photo by Sid Saxena on Unsplash
今、各産業において注目を集めているインドですが、何年も前から「日本とインドは最高のパートナーになれる」と信じて活動を続け、今年5月に新規法人「Indobox株式会社(Indobox Inc.)」を設立した丹治大佑さんにお話を伺いました。
日本とインドを繋ぐジュークボックス
2023年5月10日、indobox株式会社(Indobox Inc.)(以下Indobox)が設立されました。
創業者でありCEOの丹治大佑さん曰く、「コインを入れるとお客様が聴きたい曲を提供してくれるジュークボックス(Jukebox)のように、インドのことならなんでも応えられる組織を目指して作ったのがIndoboxです」
『日本とインドの融合により、新たな価値を見出す』をミッションにかかげたIndobox では、「教育・人材事業」、「高付加価値事業」、「特定プロジェクト」の3つの柱をメイン事業としています。
その根底には、物やサービスの交流だけではなく、日印間における“人”の交流をもっと増やしていきたいという強い想いがあるといいます。
インドのカオスの中に見た“自由”
丹治さんのインドとの出会いは2013年。当時勤めていた某大手商社でのデリー駐在でした。
それまで味わったことがないカオスに、丹治さんはすぐに魅了されていったといいます。
国全体が発するエネルギーは、そこに住むインド人たちのエネルギーそのものといえます。あらゆる面で秩序ある日本の常識を持ってインドに立った丹治さんにとっては、インド人の思考、行動、習慣、すべてが予測不可能で、それは型にはまらない自由さでもあり、次第にその“なんでもあり”な自由さに心地よさを感じていきました。
インドロスから芽生えた自分への問いかけ
2018年、ムンバイでの駐在を終えて日本に帰国した丹治さん。帰国後は、激しいインドロスに陥ったといいます。
帰国して、自分にとってインドは本当に心地よく、自分が自分らしくいられる場所だったのだということに改めて気付きました。
その後、それまで20年以上キャリアのある仕事に対する想いにも変化が生じて、それが自分を見つめ直す転機となっていきました。
コロナ禍の沈黙の中ではじまった「日本とインドの架け橋」
事業構想大学院大学に通いながらも、インドへの想いは変わらず、もっと日本に「インド」を広めたいという気持ちが強くなった丹治さん。自らインドに関するセミナーを開催したり、ファシリテーターを務めたりと、仕事以外での活動を始めていきました。
そんな中、コロナによって世界の動きは一気にスローダウンし、人と人の繋がりが遮断されました。
そこで立ち上げたのが『日本とインドの架け橋』というコミュニティでした。その後Facebookにも同名のコミュニティを作り、インド在住者、インド在住経験者だけでなく、インド映画やダンス、アート、ヨーガ、アーユルヴェーダ、食など、あらゆるインド好きが集まり、交流し、繋がるコミュニティとして発展していきました。
Facebookの『日本とインドの架け橋』は、今では1600人を超えるコミュニティとなっており、ポスト・コロナとなった今でも、丹治さんは日々インドに関わる情報や自身の活動を発信し続けています。
またその間、愛知県のスタートアップの創出・育成やスタートアップと地域企業とのオープンイノベーションを促進する支援拠点「STATION Ai(ステーションエーアイ)」(2024年10月オープン)に先駆けて設置された「PRE-STATION Ai(プレステーションエーアイ)」にも選考され、入居を果たしています。
コロナが落ち着き、リモートワークから通常勤務に戻りつつあった2022年6月、丹治さんは20年近く勤めた商社を退職し、Indobox設立に向けた活動を本格的に開始。今年5月の創業に至りました。
インドにはインド流を。他国での成功体験は通用しない
インドでビジネスをする上では、日本の商習慣はまったく通用しないため、これまでにはない交渉術や戦略的な考え方が求められていきます。
インドは、ある意味とても個性的で、強烈なインパクトをもった国です。英語圏である欧米や、東南アジア諸国の駐在経験があるからといって、インドでもうまくやっていけるとは限らないのが実情です。
インドビジネス成功の鍵は、人材の選定と育成
今、各種企業、教育機関、エンターテインメント、学生、投資など、これまでにないほど多くの目がインドに向けられています。特にこれまで大手製造業が中心だった企業進出においては、中小企業の関心が高まっています。
インドが多様性の国である背景には、歴史や地政学的な理由などが関係しています。それらを理解することが、インドの文化、習慣、人々のメンタリティ、商習慣などへの理解へとつながっていきます。
しかし、頭で理解をしていても、当然苦労はつきものです。その苦労も含めてインドを楽しめるかどうか、それがインドに送り込む人材に必要な資質ではないでしょうか。
インドで活躍できる人材の育成は、Indoboxが最も注力していきたい事業のひとつだと丹治さんはいいます。
日本とインドは最高のパートナー
日本とインドは、ある意味で対局なものを持ち合わせている個性豊かな国です。
インドは広く、本当に多様性に満ちた国です。インドを目指す人にとって、インドをよく知る伴走者の存在はとてもありがたく、大きな遠回りを回避することができるのではないでしょうか。
ココカラはインドでチャレンジする人、企業を応援しています。
Indobox株式会社
ウェブサイト:indobox.co.jp
お問合せ:contact@indobox.co.jp
執筆者:Mariko Hanaoka
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?